
日本公開:2006年12月16日
製作国:フランス
言語:フランス語
画面:スコープサイズ
音響:ドルビーSRD
上映時間:110分
配給:アスミック・エース
協賛:カナル・プリュス
シネ・シネマ
【スタッフ】
監督:オリヴィエ・マルシャル製作総指揮:ユーグ・ダルモワ
製作主任:グザヴィエ・アンブラード
製作:シリル・コルボー=ジュスタン
ジャン=バティスト・デュポン
フランク・コロー
脚本:オリヴィエ・マルシャル
フランク・マンクーゾ
ジュリアン・ラプノー
共同脚本:ドミニク・ロワゾー
脚色:オリヴィエ・マルシャル
撮影:ドニ・ルダン
美術:アンブル・フェルナンデス
衣装:ナタリー・デュ・ロスコア
演出:フレデリック・テリエ
音楽:エルワン・ケルモルヴァン
アクセル・ルノワール
録音:ピエール・メルテンス
フランソワ・モレル
シルヴァン・ラスール
ジョエル・ランゴン
編集:アシュデ
【キャスト】
レオ・ヴリンクス:ダニエル・オートゥイユドニ・クラン:ジェラール・ドパルデュー
ロベール・マンシーニ:アンドレ・デュソリエ
ユゴー・シリアン:ロシュディ・ゼム
カミーユ・ヴリンクス:ヴァレリア・ゴリノ
エディ・ヴァランス:ダニエル・デュヴァル
ティティ・ブラッスール:フランシス・ルノー
エヴ・ヴェラゲン:カトリーヌ・マルシャル
グロリュック:ギ・ルクリュイーズ
フランシス・オルン:アラン・フィグラーツ
ジェネール:ヴァンサン・モスカート
エレーヌ・クラン:アンヌ・コンシニ
スマオ:ステファヌ・メッツジェール
ローラ・ヴリンクス(11歳):ソレーヌ・ビアシュ
ローラ・ヴリンクス(17歳):オロール・オートゥイユ
警視総監:ドゥニ・シルヴァン
ロルフ・ウィンターシュタイン:エリック・デフォッス
ブリュノ・ウィンターシュタイン:イヴァン・フランク
トニー・ヴァルガス:ロラン・オルメド
スタネック:クリストフ・ルゾー
ルソー判事:フレデリック・マランベール
ロベール・ブーランジェ:パトリック・メディオニ
ダニエル・スーラ:セルジュ・ブシャ
サイード・アティア:ティエリー・ゲリーブ
ジャメル・アティア:シリル・エルテル
サイード・シュナフ:ステファヌ・オルソラニ
フロランス・ベルクリム:アンナ・ダナンツィオ
ヌヌー:リュドヴィク・ベルティヨ
ヴィクトール・ドラガン:ジョー・プレスティア
クリスト:オリヴィエ・マルシャル
カミーユの父親:ジャン=ルイ・ビオロ
ジャド:ミレーヌ・ジャンパノイ
FBS役人:クリスチャン・ジェフロワ
墓地の憲兵:フィリップ・ショベ
病院のインターン:クリスティーヌ・シャンス
アンヌ・ヴァランス:ステファニー・クバール
マヌー・ベルリネール:ミレーヌ・ドモンジョ
【ストーリー】
シテ島オルフェーヴル河岸36番地のパリ警視庁に、二人の警視がいた。一人はBRI[探索出動班]所属、部下からの人望厚く正義感溢れるレオ・ヴリンクス警視(ダニエル・オートゥイユ)。もう一人はBRB[強盗鎮圧班]所属、権力志向の強いドニ・クラン警視(ジェラール・ドパルデュー)。かつて親友だった二人は、同じ女性カミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)を愛した。しかし彼女はレオと結婚。以来二人の友人関係は崩れ、今では誰もが認める宿敵となり、お互いが従える部署も対立していた。そんな折、ロベール・マンシーニ長官の昇進が決まり、次期長官候補として二人の名が挙げられる。パリでは現金輸送車強奪事件が多発。一年半で7件、9人が殺され200万ユーロが奪われた。犯人逮捕のため、特別体制が取られる。階級、年功、成績も同じ、実力も伯仲するドニとレオ。長官が指揮官に任命したのはレオだった。彼は自分の後任にはレオが相応しいと考えていた。しかしどうしても事件の指揮を執りたいドニは、計画への参加を長官に直訴。長官はレオの指令の下に動くことを条件に許可をする。事件を1年半ずっと追ってきたドニは、ライバルに手柄をさらわれる事が面白くなかった。
レオにかつての情報屋シリアンから連絡が入る。投獄中の彼は2週間後の出所を前に特別外泊をしていた。呼び出したレオに「デカい情報をやる代わりに、30分だけ俺といてくれ」と告げ、車を走らせるシリアン。そして、停まっていた車を突如襲い、自分を刑務所に送った男マルキュス・ゼルビブを殺害する。自分がアリバイに利用されたことに激怒するレオ。しかしシリアンは迫る。「じき次の襲撃がある。強奪犯を教えるから俺のアリバイを保証しろ」。強奪犯を逮捕するか、自分が逮捕されるか……。どうしても連続強奪犯を逮捕したいレオは、共犯という危険を覚悟でシリアンからの情報を選ぶ。主犯格はフランシス・オルンとロベール・”ボブ”・ブーランジェ。辛い1日を終え帰宅したレオは、愛する妻と11歳になる一人娘ローラの笑顔に安堵する。家族には事件のことは何も言えない……何としても家族だけは傷つけたくない。
シリアンから得た情報を基に犯人を洗い、綿密な計画を立てるレオ。しかし、事件以外のことで頭が一杯になっていると相棒・エディに見抜かれる。「まずい事態だ。でも話せない」「俺にもか?」「お前にもだ」
レオの指揮下、アジトを取り囲み、慎重に現行犯逮捕の機会を伺う警察。しかし突然、手に銃を持ったドニが単独でアジトへと向かう。制止する仲間の声を無視し犯人に近づくドニ。ついに犯人に気付かれ、激しい銃撃戦に発展。定年間近だったレオの相棒・エディ刑事が頭を撃たれ即死――。ドニの部下エヴを捕虜にしたオルンにも逃げられる。
エディの死を哀しみ嘆くパリ警視庁。悲惨な結果を引き起こしたドニへの糾弾が強まる中、エディの葬儀は厳粛に行われた。失態の責任を問われ、調査委員会にかけられるドニ。自分への不利な証言を撤回させようと裏工作を図るが、署にも組合にもドニの味方をする者はいなかった。一方、レオは悲しみを胸にオルンを追い詰め、遂に逮捕する。
明暗の分かれた二人。レオは事件解決と出世への道を長官や同僚たちから祝福される。かつて同じ女性を愛し、奪っていったヤツのせいで今度は全てを失おうとしている――やり場のない憤りを抱えたドニに、ある裏情報が入る。数日前に発生したゼルビブ殺人事件の現場にレオらしき男がいたというのだ。目撃者の証言を得、ドニは調査部に密告する。思惑通りレオは共犯容疑で逮捕されてしまう。対するドニは調査委員会で、強奪事件の責任が認められず無罪の判決が下される。逆転する二人の立場。汚い手を使ったドニに、ロベール長官は言う。「裏社会で君のような男は駐車場で死ぬ。頭を撃たれて」
突然夫が逮捕され、悲しみを抑えられないカミーユ。そんな母を心配するローラ。収監され3週間も経つのに、レオの面会は許可されない。カミーユは連日ルソー判事を訪ね続ける。そんな折、彼女にシリアンから連絡が入る。「電話では話せない。会いたい」。レオの家を盗聴していたドニは、カミーユとシリアンの密会情報を掴む。
シリアンと会うことを決断したカミーユ。待ち合わせ場所、車に乗り込むシリアン。しかし、そこには二人を捕らえようとドニのチームが待ち構えていた。カミーユが警察へ密告したことを疑うシリアンは、猛スピードで逃亡。二人を追い詰めるドニ。そして二人の車は激しく横転し……。
牢獄で妻・カミーユの訃報を聞いたレオは泣き叫ぶ。悔恨と悲しみに明け暮れる日々。愛娘ローラを残して、この世を去った妻。どうして死んでしまったのか……。葬儀の参列でも手錠に繋がれたままのレオ。「せめてローラにキスする時だけ手錠を外して欲しい」という訴えを叶えるドニ。そして、「シリアンが彼女を撃った」とレオに耳打ちをするのだった。
7年後。模範囚として刑期を終え出所したレオは、カミーユの死の真相を独り探り始める。全てを失ったレオと、パリ警視庁長官に就任したドニ。そして今宵”警察主催”の夜会が執り行われることを知ったレオは会場へと向かう。
7年という歳月を経て、ついに宿命の二人が再び出会う。妻の死の真相を知ったレオがとった行動とは。すべての決着の行方は……。
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