日本公開:1986年10月18日
製作国:アメリカ
言語:英語
画面:ビスタ
音響:ドルビーデジタル
上映時間:107分
配給:コロンビア・ピクチャーズ・インダストリーズ
【スタッフ】
監督:トム・ドネリー脚本:トム・ドネリー
製作:マイケル・ラックミル
ダニエル・メルニック
共同製作:クリストファー・メレダンドリ
撮影:トーマス・デル・ルース
プロダクション・デザイン:チャールズ・ローゼン
編集:トム・ロルフ
音楽監修:ベッキー・マンクーゾ
音楽:トニー・バンクス
美術監督:ジェームズ・シャナハン
衣裳デザイナー:ベッツィ・コックス
【キャスト】
ジャック・ケイシー:ケヴィン・ベーコンテリー:ジャミー・ガーツ
ヘクター・ロドリゲス:ポール・ロドリゲス
ジプシー:ルディ・ラモス
ゲイブ・カプラン:アンドリュー・スミス
ミスター・ケイシー:ジェラルド・S・オラーフリン
ケイシー夫人:ジョーガン・ジョンソン
ブードゥー:ラリー・フィッシュバーン
ティニー:ルイス・アンダーソン
エアボーン:チャールズ・マッコーハン
アパッチ:デイビッド・ハリス
ランド:ホイットニー・カーショー
ショーティ:ジョシュア・シェリー
【ストーリー】
その朝、ジャック・ケイシー(ケヴィン・ベーコン)は、いつものようにタクシーに乗って職場に向かった。ふと車の外を見ると、黒人の青年が競走用の自転車をとばしている。いたずら心から、ジャックはタクシーに自転車と競争させた。自転車は、車の流れを巧みにぬって雑踏の中へ消えた。ジャックの手に残されたのは、黒人バイカーが落としていった赤茶色のベレー帽だけだった。ジャックは、やり手の株式仲買人だった。だが、この日はまったくついていなかった。自分の全財産はおろか、両親の資金まですってしまったのだ。1日のうちにすべてを失い、路頭に迷った彼は、あてもなく街をうろつくことになった。
そんなある日、ジャックの目に入ったのが、ショーウィンドウに飾られた競走用の自転車だった。瞬間、黒人青年のことが頭に浮かび、あるアイデアがひらめいた。
まもなく、ジャックのライフ・スタイルががらりと変わった。自慢のヒゲをそり落とし、ビジネス・スーツからジーンズに袖なしシャツという姿になった。彼は、”クイックシルバー”というメッセンジャー会社に就職し、メッセンジャー・ボーイとして再スタートを切ったのだ。そして、倉庫のようなアパートでランド(ホイットニー・カーショー)というバレリーナと同棲しながら、例のベレー帽をかぶり毎日街中を自転車で走りまわった。
クイックシルバーの同僚は、みんな気のいい若者たちだった。彼らは、株式取引所の気どった連中とは違う。みんな生き生きとして、自転車の曲乗りが大好きだ。また、新入りのテリー(ジャミー・ガーツ)という娘と顔を合わせるのも、ジャックには楽しみだった。
もうジャックには、ホワイトカラーの世界に戻る気はなかった。かつての相棒が誘いにきても、彼は「自由で気ままな世界で生きたい」と、株売買の仕事へのカムバックを断わるのだった。
だが、そんなジャックの新生活にも危機が迫りつつあった。彼と自転車競争をした仲間のブードゥー(ラリー・フィッシュバーン)が、ならず者のジプシー(ルディ・ラモス)に殺されたのだ。ジャックは、ブードゥーを車でひき殺したのがジプシーだと知っていた。その時から、ジャックとジプシーの間に警戒心と敵意が生まれた。
ジプシーはまた、テリーにもしつこく言いよっていた。ジャックとテリーの仲が次第に親密になっていったことが、ますますジプシーの憎しみをあおった。そして、ジャックは同棲していた娘ランドとも衝突した。加えて、将来ホットドック屋をやりたいという親友ヘクター(ポール・ロドリゲス)にも、ジャックは何とか力を貸してやりたかった。
やがて、来るべき時がやってきた。テリーがジプシーの車に強引に引きずりこまれたのだ。テリーに傷つけられ、怒り狂ったジプシーは野獣のように彼女を追い回した。ジプシーはメッセンジャー仲間の1人を銃で撃ち、テリーを追い続けた。テリーは進退きわまって、ジャックのアパートに逃げこんだ。
ジャックはテリーをアパートに保護するや、愛用の自転車でジプシーを誘い出した。車に身をひそめ、ジャックに体当たりしようと待ちかまえるジプシー。ついに対決の時がきたのだ。急な坂道で、裏街の路地で、車と競走用自転車と追いつ追われつの息づまる死闘が始まった。それは、ジャックにとって、自分の本当の人生をつかみ取るためにくぐりぬけなければならない命がけの試練でもあった。
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