PULP FICTION
原題:PULP FICTION
日本公開:1994年10月08日
製作国:アメリカ
言語:英語
画面:シネマスコープ・サイズ
音響:ドルビー
上映時間:154分
配給:松竹富士

【スタッフ】
監督クエンティン・タランティーノ
脚本クエンティン・タランティーノ
原案クエンティン・タランティーノ
   ロジャー・エイヴァリー
プロデューサーローレンス・ベンダー
製作総指揮:ダニー・デビート
      マイケル・シャンバーグ
      ステイシー・シェール
共同製作総指揮:ボブ・ワインスタイン
        ハーヴェイ・ワインスタイン
        リチャード・N・グラッドステイン
撮影監督:アンジェイ・セクラ
編集:サリー・メンケ
プロダクション・デザイン:デイヴィッド・ワスコ
衣裳デザイン:ベッツィ・ヘイマン
音楽スーパーバイザー:カリン・ラットマン
キャスティング:ロニー・エスケル
        ゲイリー・M・ザッカーブロッド

【キャスト】
ブッチ・クーリッジ:ブルース・ウィリス
ビンセント・ベガ:ジョン・トラボルタ
ジュールス・ウィンフィールド:サミュエル・L・ジャクソン
ミア・ウォレス:ユマ・サーマン
ザ・ウルフ:ハーヴェイ・カイテル
パンプキン:ティム・ロス
ハニー・バニー:アマンダ・プラマー
ファビアン:マリア・デ・メディロス
マーセルス・ウォレス:ヴィング・レイムス
ランス:エリック・ストルツ
ジョディ:ロザンナ・アークエット
クーンツ大尉:クリストファー・ウォーケン
ジミー:クエンティン・タランティーノ
マービン:フィル・ラマール
エスメラルダ(タクシー運転手):アンジェラ・ジョーンズ
メイナード(質屋):デュエイン・ウィテカー
ゼッド(カマ堀り警官):ピーター・グリーン
バディ・ホリー(ウエイター):スティーヴ・ブシェミ

【ストーリー】
<プロローグ>
 ロサンゼルスの朝、コーヒー・ショップ。不良カップル、パンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)が、誘拐、銀行強盗、ドラッグストア襲撃……犯罪の中で最も安全、確実なのはコーヒー・ショップ強盗だ、とコーヒー片手に話し合っている。
 白人と黒人の二人組ギャング、ビンセント(ジョン・トラボルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)が、ボスの命令で騙しとられたスーツケースを取り返しに車を走らせていた。アパートに着くと、若いギャング団を虫けらのように撃ち殺し、スーツケースを手に入れた。

<ビンセント・ベガとマーセルス・ウォレスの妻>
 その頃、街外れのトップレス・バーでボクサー、ブッチ・クーリッジ(ブルース・ウィリス)がギャングのボス、マーセルス・ウォレス(ヴィング・レイムス)から八百長試合を依頼され金を受け取っていた。
 ビンセントもボスのマーセルスに呼ばれ、バーにやって来た。彼はマーセルスの留守中、若く美しい妻ミア(ユマ・サーマン)の食事の相手を命令された。その夜、ビンセントは麻薬の売人ランス(エリック・ストルツ)の家で上物のヘロインを仕入れ、軽く試してからミアを迎えにいった。ミアは想像以上に魅力的だったが、ビンセントはかつてこの仕事でマーセルスの逆鱗にふれ危険な目に合った仲間がいることを肝に命じ紳士的に振る舞った。二人はジェームス・ディーンやマリリン・モンロー風の給仕のいる50年代風クラブ・レストランで食事をし、ダンスを踊った。家に戻った時には、互いに好意を寄せ合っていたがビンセントにはそれ以上踏み出す勇気はなかった。だが、彼が帰ろうとした時、ミアは彼のジャケットにあったヘロインを発見、まるで安物のコカインをキメるように思い切り吸い込む。彼がトイレから戻るとミアは卒倒し、意識を失っていた。
 狼狽したビンセントはミアを車に乗せ、売人ランスのもとへ向かった。ミアの心臓は停止寸前、ビンセントはランスにアドレナリンの注射を用意させ、医学書を読みながら心臓めがけて注射針を突きたてた……。

<金の腕時計>
 試合を間近に控えたブッチはロッカー・ルームで居眠りをし、夢の中で父の戦友クーンツ大尉(クリストファー・ウォーケン)が父の形見の金の腕時計を手渡しにきた日のことを夢にみる。
——その時計は第一次大戦中、ブッチの祖父から父へと受け継がれ、第二次大戦、ベトナム戦争へと戦地をめぐった時計だった。父はハノイの捕虜収容所で死んだが、いまわの際に時計をクーンツに託したのだ。
 試合が終わりブッチは競技場から逃走、タクシーを拾う。車中で、彼は対戦相手が死んだことを知る。マーセルスを裏切って自分に大金を賭けて試合に勝ったばかりか、相手を死に至らしめたのだ。彼はモーテルに着くや否や、恋人ファビアン(マリア・デ・メディロス)が待つ部屋へ駆け込んだ。二人は翌朝、南の島へ高飛びする計画なのだ。しかし、彼は重大な事実に気づく。ファビアンがアパートに時計を置き忘れてきたのだ。時計を取り戻すためには、マーセルスが待ち構えているかも知れないアパートへ引き返さねばならない。アパートにはビンセントが待機していたが、幸運にもブッチが忍び込んだ時、ビンセントは銃をカウンターに置き去りにしてトイレに入っていた。銃をとったブッチは用を済ませてきたビンセントに銃弾を浴びせた。
 無事、時計を奪い返し脱出、車のエンジンをかけたブッチの前に、今度はマーセルスが現れた。ブッチはマーセルスを轢き殺そうとしたが失敗。追いつ追われつの末、二人は不気味な質屋に入り込む。その店の主人メイナードは客を拉致してサディスティックな拷問を楽しむ変質者だった……。

<ジュールス、ビンセント、ジミーそしてザ・ウルフ>
 敵対するギャング一味からボス、マーセルスのケースを奪還したビンセントとジュールスは、仕事を終えた後に到着した仲間マービン(フィル・ラマール)を乗せ、帰路に着いていた。
 ジュールスは運転しながら、敵のアパート襲撃の際の奇跡を思い起こし、神の存在を感じ、悪事から足を洗うことを考え始めていた。
——ビンセントとジュールスは三人の男を倒したが、洗面所に隠れている男に気づかなかった。飛び出してきた男が至近距離から357マグナムを乱射したときに奇跡は起こった。銃弾は二人を避けるかのように飛んでいったのだ。
 ビンセントは銃を手に、ジュールスの話を茶化しながら聞いていたが、不意にその銃が暴発し、後部座席にいたマービンの胸から顎へと突き抜けた。その瞬間、大量の鮮血が吹き出し車内は血塗れの修羅場となり、ビンセントとジュールスは返り血を浴びて真っ赤に染まった。困り果てた二人は友人ジミー(クエンティン・タランティーノ)の家を訪ね、マーセルスに電話をかけ指示を待った。ジミーは妻が帰宅する前に処理が終わるのか気が気でない。マーセルスはすぐに”掃除屋”ザ・ウルフを派遣してきた。タキシード姿のザ・ウルフはビンセントとジュールスにてきぱき指示を下しアッという間に殺人の痕跡を消し去り、死体処理業者に死体を渡しトラブルを解決した。

<エピローグ>
 胸をなでおろしたビンセントとジュールスはザ・ウルフと別れ、マーセルスへ渡すスーツケースを手にコーヒー・ショップで朝食をとっていた。そんな二人の前で、パンプキンとハニー・バニーが強盗をやらかし始めた……。

【受賞歴】
第47回カンヌ国際映画祭:パルム・ドール(最高賞)受賞

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