MINORITY REPORT
原題:MINORITY REPORT
米国公開:2002年06月17日
日本公開:2002年12月07日
製作国:アメリカ
言語:英語
画面:パナビジョン
音響:ドルビーSR・SRD・EX,DTS,SDDS
上映時間:145分
配給:20世紀フォックス

【スタッフ】
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:スコット・フランク
   ジョン・コーエン
原作:フィリップ・K・ディック「少数報告」(早川書房刊)
製作:ジェラルド・R・モーレン
   ボニー・カーティス
   ウォルター・F・パークス
   ヤン・デ・ボン
製作総指揮:ゲイリー・ゴールドマン
      ロナルド・シャセット
撮影監督ヤヌス・カミンスキー
プロダクション・デザイン:アレックス・マクドウェル
編集:マイケル・カーン,A.C.E.
衣装デザイナー:デボラ・L・スコット
視覚効果スーパーバイザー:スコット・ファラール
音楽:ジョン・ウィリアムズ
プロデューサー補:セルジオ・ミミカ=ゲッザン
         マイケル・ドーヴェン
キャスティング:デニース・チャーマイン,CSA

【キャスト】
主任刑事ジョン・アンダートン:トム・クルーズ
ダニー・ウィットワー:コリン・ファレル
アガサ:サマンサ・モートン
ラマー・バージェス局長:マックス・フォン・シドー
アイリス・ハイネマン博士:ロイス・スミス
エディ・ソロモン医師:ピーター・ストーメア
ギデオン:ティム・ブレイク・ネルソン
ジャッド:スティーヴ・ハリス
ララ・クラーク:キャサリン・モリス
リオ・クロウ:マイク・バインダー
ウォリー:ダニエル・ロンドン
ショーン(9歳):スペンサー・トリート・クラーク
フレッチャー:ニール・マクドノー
エヴァンナ:ジェシカ・キャプショー
ノット:パトリック・キルパトリック
アン・ライブリー:ジェシカ・ハーパー
サラ・マークス:アシュレー・クロウ
ハワード・マークス:アリー・グロス

【ストーリー】
 2054年の首都ワシントンD.C.。保安チェックの一番厳しいこの地の警察に犯罪予防局(プリ・クライム)が設置されてから6年、殺人事件はゼロ、犯罪そのものも90%減少という成果を出している。それもこれも、未来を透視できるプリコグ(予知能力者)のおかげである。若い女性アガサ(サマンサ・モートン)と双子を合わせた3人のプリコグがキャッチした”未来”殺人の光景を、犯罪予防局が分析・判定し、事件が起きる前に”犯人”を逮捕し、殺人を未然に防いでいた。
 この犯罪予防局を全国規模に拡大するかどうかの国民投票を前に、司法省からウィットワー(コリン・ファレル)率いる調査官が査察にきた初日にも、プリコグたちが透視した未来から、赤い球が吐き出される。赤は殺人を意味し、被害者と加害者の名前も判明する。そして、プリコグたちが目撃した殺人現場の光景(プリ・ビジョン)を画面分析して犯罪を確定し、逮捕するのが捜査手順である。今日の事件は、妻の浮気現場に出くわした夫が、妻とその愛人を衝動的に殺す場面だった。犯罪予防局の設立以来、チームを率いてきた主任刑事ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は、プリコグからもたらされたプリ・ビジョンを沈着冷静に分析し、殺人発生寸前の現場に到着し、ギリギリの状況でからくも犯罪を防げた。
 その夜、自宅に戻ってきたジョンは、昼間とはまったく違う顔を見せる。旧知の売人から買ったドラッグをやりながら、息子のショーンと妻のララ(キャサリン・モリス)のホロ・ファイルの映像に酔いしれる。6年前、自分の目の前で息子が誘拐され、それがもとで妻とも別居していた。現実逃避の過去の思い出だけが、彼の心の慰めなのだ。この家族を崩壊させた犯罪を憎み、その憎しみをエネルギーとして犯罪予防局に全身全霊を傾け、殺人予知システムの正しさに全幅の信頼をおいてきたのだ。
 しかし、翌日、ジョンの自信が査察中のウィットワーの言葉にゆらぎはじめる。査察の目的は、プリコグたちの殺人予知システムに疑問はないが、犯罪予防局が合法的かどうかだとウィットワーはいう。殺人をおかすと予知された人間の運命を変えてしまう執行にあたって、人為的ミスがないかを探しにきたというのだ。ウィットワーを案内して、普段は立入禁止のプリコグたちが水槽に浮かぶ施設に入ったとき、不意にアガサがジョンにしがみつき、「あれが見える?」と天井に映るプリ・ビジョンに目をやる。つねに”未来”に意識と感覚を漂わせている状態——つまり”未来に生きている”プリコグが、”現在”の人間とコンタクトする異常事態が起こったのだ。しかも、その予知ビジョンは、アン・ライブリーという女性を溺死させた事件で、犯罪予防局開設当時で殺人は防げなかったが、犯人も逮捕された過去の事件だった。疑問をもったジョンは、犯罪者収容所に向かう。そこは巨大なホールで、殺人犯たちはカプセルの中で冷凍保存処置されている。管理人のギデオン(ティム・ブレイク・ネルソン)にアン殺しの犯人ジョン・ドゥ(身元不明犯)のカプセルを出させるが、プリコグのデータ記録のうち、アガサのイメージ・データだけが紛失しており、違法を承知で残りのデータをダウンロードして持ち去る。
 ジョンはアガサの件や査察の問題などで局長のラマー・バージェス(マックス・フォン・シドー)の自宅に相談にゆくと、ジョンの父親的存在のバージェス局長は、司法省が犯罪予防局を指揮下におこうとしているが心配ないと保証する。そのころウィットワーはジョンのアパートメントに忍び込み、ドラッグ常習の証拠を見つけていた。
 一方、局に戻ったジョンは、プリコグたちの予知結果の赤球を見て愕然とする。自分の名前が記されていたからだ。自分が射殺する予知イメージも出てくる。被害者の名はリオ・クロウ。見知らぬ他人だ。そんな男を36時間後に、自分がどうして殺すはめになるというのか? 陰謀だ、後釜を狙うウィットワーが仕組んだ罠に違いない。だが、いまは一刻の猶予もない。身に覚えのない罪で捕まるつもりもない。ただ逃げるのみだ。局内のエレベーターですれ違ったウィットワーをそしらぬ顔でやりすごし、逃亡するジョン。しかし、網膜IDで個人が確認され、すべての行動が捕捉されてしまうこの時代。逃げるのは容易ではない。犯罪者の烙印を押され、これまでの追う立場から追われる身に逆転したとたん、ハイテク管理社会の恐怖が迫ってくる。バージェス局長が無罪を信じてくれても、未来殺人者に弁護の余地はない。それはジョン自身がいちばんよく知っている。完全管理の磁気ハイウェイ・カーと地下鉄を利用し、狭い路地に逃げこんだところで、ついに最近までの部下たちに追い込まれる。ジェットパックを背負った部下たちと、派手な空中戦の立ち回りをして追跡をかわしたと思えたのもつかの間、今度は陣頭指揮にたつウィットワー自ら率いる捜査官らに車の自動組立工場に追いこまれる。ウィットワーとの一騎打ちでベルトコンベアーに落ち、成型ボディに閉じこめられて絶体絶命のピンチと思われたが、ちゃっかり出来あがった車をそのまま運転し、ほぞをかむウィットワーたちを残し、まんまと脱出に成功するのだった。
 その車で郊外にあるアイリス・ハイネマン博士(ロイス・スミス)の私邸にジョンは乗りこむ。そして、ドラッグ中毒の親から生まれた先天的脳障害者の研究から殺人予知システムを考案した博士から、意外な事実を知らされる。じつは、3人のプリコグのプリ・ビジョンが一致するとは限らないというのだ。その場合、2対1になったマイノリティ・リポート(少数報告)は棄却されてしまう——それは局長も知っていることだという。ひとつに確定しない未来予知がある。ジョンは戦慄する。完全無欠と思っていた予知システムにも、冤罪のケースがあり得るのだ。とりもなおさず、ジョンの殺人予知の濡れ衣が、システムの欠陥を証明しているのではないか。そのためにも、アン事件で失われたアガサのオリジナル・リポートを探す必要がある。それには、アガサの脳から直接ダウンロードするしかない。ジョンの殺人発生まで、あと22時間。
 ジョンは犯罪予防局に潜入するため、昔検挙したモグリの医者ソロモン・エディ(ピーター・ストーメア)に眼球交換手術をまかせる。回復まで12時間といわれ、老朽化したアパートに身を潜めている間も、犯罪予防局のローラー作戦で放たれた網膜ID探知ロボット”スパイダー”の急襲をうけるが、なんとかバレずにすんだ。交換した眼球と顔面筋肉弛緩の変装で捜査網をかいくぐり、局内部にもぐりこんだジョンは、追手を出し抜き、アガサを連れ出して逃走する。そして、気がつくと、ジョンがリオ・クロウという男を殺すことになるマンションにやってきていた。アガサを抱えて殺人が起きる部屋に向かうジョン。予告された殺人の時間が、刻々と近づく。はたして、ジョンは予知された未来——自分の運命——を変えることができるのか、それとも……。

マイノリティ・リポート [Blu-ray]

新品価格
¥917から
(2016/8/11 12:31時点)