SLEEPERS
原題:SLEEPERS
米国公開:1996年10月18日
日本公開:1997年04月12日
製作国:アメリカ
言語:英語
画面:シネマスコープ
音響:ドルビーSRD
上映時間:147分
提供:ポリグラム・エンターテインメント
配給:日本ヘラルド映画

【スタッフ】
監督:バリー・レヴィンソン
脚本:バリー・レヴィンソン
製作総指揮:ピーター・ジュリアーノ
製作:バリー・レヴィンソン
   スティーヴ・ゴリン
原作:ロレンゾ・カルカテラ(徳間書店刊)
撮影:ミヒャエル・バルハウス,A.S.C.
美術:クリスティ・ジア
編集:スチュー・リンダー
衣裳:グロリア・グレシャム
選曲:アラン・メイソン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

【キャスト】
ショーン・ノークス:ケヴィン・ベーコン
トミー・マルカノ:ビリー・クラダップ
ボビー神父:ロバート・デ・ニーロ
マイケル・サリヴァン:ブラッド・ピット
ジョン・ライリー:ロン・エルダード
キャロル・マルチネス:ミニー・ドライヴァー
キング・ベニー:ヴィットリオ・ガスマン
ダニー・スナイダー弁護士:ダスティン・ホフマン
ラルフ・ファーガソン:テリー・キニー
マンチョ:フランク・メドラーノ
ロレンツォ・カルカテラ(シェイクス):ジェイソン・パトリック
ロレンツォの父:ブルーノ・カービィ
少年時代のロレンツォ:ジョー・ペリーノ
少年時代のマイケル:ブラッド・レンフロ
少年時代のジョン:ジェフリー・ウィグダー
少年時代のトミー:ジョナサン・タッカー

【ストーリー】
 1960年代。ニューヨークはマンハッタンの西側35丁目から56丁目あたりは地獄の調理場(ヘルズ・キッチン)と呼ばれ、この街の中で4人の少年たちはいつも一緒だった。小柄だが気の強いジョン(ジェフリー・ウィグダー)、穏やかでおとなしいトミー(ジョナサン・タッカー)、読書好きで年下のシェイクス(ジョー・ペリーノ)、そしてグループのリーダーで学業も優秀なマイケル(ブラッド・レンフロ)。ヘルズ・キッチンとはあちらこちらからの移民たちが集まった街、皆、日々の暮らしは過酷で荒んだ環境、街は警察も手を出せないような非合法のまかりとおる所なのだが、ひとつの秩序が存在し、住民たちは掟のなかで守られていた。少年たちにとっても冒険や悪戯の自由がきくところでもあった。街のボスはキング・ベニー(ヴィットリオ・ガスマン)。今は酒場の主人におさまっているが元マフィアの顔役。4人は時々、小遣い稼ぎの仕事をさせてもらっていた。ボビー神父(ロバート・デ・ニーロ)は少年たちの良き相談相手。昔は街のチンピラだったが、今では優しい4人の理解者である。これらの人々に囲まれて、貧しいながらも少年たちは幸せだった。あの夏の日までは……。

 1967年夏、その日はとても暑い日だった。4人は暑さを扮らせようといつものゲームをすることにした。それはひとりがホットドッグの屋台で代金を払わずに逃げて、主人が追いかけていく隙に他の者たちがホットドッグをいただくという他愛の無いものだった。しかしその日に限って屋台を隠そうという悪戯心が働き、地下鉄の入り口までひっぱっていったところで手を滑らせて階段から落としてしまい、運悪く通りかかった紳士を押し潰して重症を負わせてしまった。裁判官から1年余りの少年院行きを宣告された4人。少年たちの苦難がその日から始まった。
 4人が収容されたのはウィルキンソン少年院。ここには750人の若者たちが収容されていた。そしてこの少年院で4人を待ち受けていたのは残忍でサディスティックな看守たちだった。なかでも班長のノークス(ケヴィン・ベーコン)は自らの力を誇示するように少年たちに襲いかかった。昼間は見せしめのための暴行を加えられ、夜にはもっと恐ろしいことが行われていた。ノークスを始め3人の看守が欲望のはけ口に少年たちをレイプしていたのだ。4人の少年たちは身も心もズタズタに傷つけられ、このことは4人だけの秘密にすることを決めた。出所の当日まで、ノークスたちによる暴行と虐待は続いた。この事は4人の将来に大きな影を落とすこととなった。

 1981年、あれから10年以上の時が流れた。成人した4人はそれぞれ別の道を歩きはじめていた。ジョン(ロン・エルダード)とトミー(ビリー・クラダップ)はマフィアのメンバーに、シェイクス(ジェイソン・パトリック)は新聞記者に、そしてマイケル(ブラッド・ピット)は地方検事補になっていた。ある日、ジョンとトミーは街のレストランで偶然ひとりで食事をするノークスを見つけ、この時ばかりとその場で射殺してしまった。
 ふたりの裁判が始まった。なんと検察側の担当検事はマイケルだった。だがマイケルはシェイクスと裏で連絡を取り、この裁判を利用して過去を封印したまま、当時の看守たちに復讐することを企てていたのだ。それは、ジョンとトミーの無罪を勝ち取り、残った3人にも制裁を加えようというものだった。少年時代の犯罪記録はすでに抹消されており、4人とノークスたちを繋ぐ線は切れている。裁判のシナリオはすべてマイケルが書き上げた。次はそれを忠実に演じる弁護士を雇うことだ。シェイクスはキング・ベニーに相談をしてアル中のスナイダー(ダスティン・ホフマン)を雇った。もしこの裁判に負けるようならば、命の保証はないとキング・ベニーはスナイダーを脅かした。
 シェイクスは幼なじみのキャロル(ミニー・ドライバー)の手を借りて検察側の証人をひとりずつ落としていった。しかし最後に残った2人の証人を切り崩すことが出来なかった。それならばジョンとトミーの当日のアリバイを作るしかない。それには信頼できる人物の証言が必要だった。ボビー神父、彼以外には考えられない。シェイクスはキャロルと共に神父のもとを訪れた。聖職者であり、裁判の証人として宣誓する者として嘘をつくことは出来ない。だがシェイクスはそこで今まで誰にも話すことのなかった、少年院で受けた恥辱と暴行の数々を初めて打ち明けた。そして判断をボビー神父に委ねた。
 裁判は進み、マイケルの練った筋書き通り3人の元看守たちにも復讐が行われていった。ある者はマフィアに処刑され、ある者は汚職と殺人で検挙され、またある者は裁判の証人として出廷し過去と性癖を暴かれた。あとはジョンとトミーの無実を勝ち取るだけだ。最終弁論の日、運命の舞台に遂にボビー神父が姿を現した。そして事件当日、ジョンとトミーと一緒だったと証言を行なった。いよいよ審判が下される時が来た。そして4人にとっての忌わしい過去との決別、清算の瞬間がやってこようとしていた。

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