SERIAL MOM
原題:SERIAL MOM
日本公開:1995年04月29日
製作国:アメリカ
言語:英語
画面:ビスタ
音響:ドルビー・ステレオ
上映時間:94分
製作:ポーラー・エンターテイメント
共同提供:松竹・三井物産・アミューズ
配給:松竹富士

【スタッフ】
監督:ジョン・ウォーターズ
脚本:ジョン・ウォーターズ
製作:ジョン・フィードラー
   マーク・ターロフ
製作総指揮:ジョセフ・カラキオッロJr.
撮影:ロバート・M・スティーヴンス
プロダクション・デザイン:ヴィンセント・ペラーニオ
衣裳デザイン:ヴァン・スミス
編集:ジャニス・ハンプトン
   エリカ・ハギンス
キャスティング:ポーラ・ヘロルド
        パット・モラン
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
音楽スーパーバイザー:ボーンズ・ハウ

【キャスト】
ビバリー・サトフィン(ママ):キャスリーン・ターナー
ユージーン・サトフィン(パパ):サム・ウォーターストン
ミスティ・サトフィン(娘):リッキー・レイク
チップ・サトフィン(息子):マシュー・リラード
パイク刑事:スコット・ウェズリー・モーガン
グレイシー刑事:ウォルト・マクファーソン
スコッティ:ジャスティン・ホーリン
カールのガールフレンド:トレイシー・ローズ
ローズマリー:メアリー・ジョー・キャトレット
陪審員6番:パトリシア・ハースト
スザンヌ・サマーズ:スザンヌ・サマーズ
ドティ・ヒンクル:ミンク・ストール

【ストーリー】
 1993年5月14日金曜日、アメリカのとある閑静な住宅街。一見ごく普通の主婦ビバリー・サトフィンは歯科医の夫ユージン、大学生の娘ミスティ、高校生の息子チップの4人とごく平凡な家庭生活を送っていた。家族を仕事や学校に送り出した後の、彼女の朝の日課は近所の嫌味で無神経なオバタリアン、ヒンクル夫人へのいたずら電話で始まる。ビバリーはヒンクル夫人にありったけのワイセツな言葉を浴びせてストレスを解消し、爽快な気分で家事に臨むのだった。
 その日は息子の高校のPTA面談日だった。その席で担任の教師スタビンズにチップがあまりにホラー映画に夢中なので一度精神科医に相談した方がいいと忠告されたビバリーは、にこやかな表情の奥に怒りの炎を燃え上がらせ高校の前でスタビンズを待ち伏せ、運転する車で彼をはね飛ばし、何度も何度も轢いて惨殺した。その夜、涼しい顔で夕食にミートローフを出したビバリーはユージンとの夜の営みにも積極的に燃えるのだった。
 5月15日土曜日。ビバリーは久々に夫とバードウォッチングに行くのを楽しみにしていたが、わがままな急患が入り中止になってしまう。むしゃくしゃした気分は近所のヒンクル夫人やアッカーマン夫人をからかっても収まらない。やがて彼女は蚤の市の会場で娘のミスティを振って別な女の子と楽しげにしているカールを見つけるとトイレまで尾行、火かき棒で彼を後ろから串刺しにして突き殺し、平然とその場を去るのだった。
 スタビンズ殺害事件を捜査していた警察は目撃証言からビバリーを容疑者と断定した。また、ミスティとチップも自分たちの回りで起きた偶然とは思えない2つの殺人の犯人が母であることに薄々気づき始めていた。
 その夜、食卓の会話でチップの友人スコットが、ビバリーを殺人犯呼ばわりしていたことが話題に上ると、ビバリーがキッチンから姿を消した。彼女がまた殺人を重ねるのではないかと疑った一家はすぐにスコットの家に向かい、サトフィン家を張り込んでいた警察もその後を追った。だが、ビバリーが向かったのはスコットの家ではなく、その日の朝、急患でユージンを呼び出したスタナー夫妻だった。彼女はハサミとエアコン装置を使って夫婦を惨殺すると家に戻り、ホッとして戻ってきた家族を迎えるのだった。
 5月16日日曜日。サトフィン一家は教会のミサに向かって車を走らせていた。やがて、カーラジオから警察が発表した連続殺人犯の名前が響いてきた。その名はまさしくビバリーだった。彼女は何事もなかったかのように家族と一緒に礼拝を済ませると、警察の手を逃れて逃走した。ビバリーが次に現れたのはチップがバイトするビデオ・ショップだった。ある老婦人がテープを巻き戻さない上、チップを殺人鬼の息子とけなしたのを見るや、彼女はその後をつけ、その家の台所にあったラムチョップでビデオを見ていた老婦人を殴り殺すのだった。次に狙われたのはスコットだった。町中を包丁を持って追いかけられ、どうにかライブハウスに逃げ込んだ彼だったが、ビバリーに全身燃料をかけられ、演奏中のヘビメタ・バンドの火吹きパフォーマンスであえなく黒焦げになってしまった。
 その直後、ついにビバリーは駆けつけた警察に逮捕される。
 5ヵ月後、ビバリーの裁判が開始された。彼女は自分が精神異常で、だから無罪だと主張する弁護士をその場で解雇し、事件は完全な冤罪だと自分で弁護を始めた。やがて、事件は全米中の話題となり、ビバリーは”シリアル(連続殺人鬼)ママ”として一躍注目の存在となっていった…。

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