BLOWOUT
原題:BLOW OUT
米国公開:1981年07月21日
日本公開:1982年03月20日
製作国:アメリカ
言語:英語
上映時間:108分
画面:シネマスコープ
音響:ドルビー
配給:フィルムウェイズ

【スタッフ】
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:ブライアン・デ・パルマ
製作:ジョージ・リットー
製作総指揮・プロダクション・マネージャー:フレッド・カルーソ
撮影監督:ヴィルモス・スィグモンド
チーフ・カメラマン:マイク・ガーシュマン
カメラ・オペレーター:ジャン・カイザー
水中カメラマン:レックス・メッツ
チーフ助監:ジョー・ナポリターノ
編集:ポール・ハーシュ
サウンド・ミキサー:ジム・タネンバウム
美術:ポール・シルバート
セット・デザイナー:ジャニン・オップウーォル
スクリプト:ナンナ・シイール
メイク:レオ・ロティト
コスチューム・デザイン:ヴィッキー・サンチェス
ナンシー・アレンの衣装:アン・ロス
同ヘア・スタイル:リン・クワイユ
同メイク:ジョー・クランザノ
音楽:ピノ・ドナッジオ

【キャスト】
ジャック・テリー:ジョン・トラボルタ
サリー:ナンシー・アレン
バーク:ジョン・リスゴー
マニー・カープ:デニス・フランツ
サム:ピーター・ボイデン
フランク・ドナヒュー:カート・メイ
ジム:アーネスト・マックルーア
ニュース・キャスター:デイヴ・ロバーツ
ジャック・マナーズ:モーリス・コープランド
ジョアン(女性ニュース・キャスター):クレアー・カーター
マッキー刑事:ジョン・アキーノ
マックライアン:ジョン・ホフマイスター
役人ネルソン:パトリック・マクナマラ
ローレンス・ヘンリー:テレンス・キャリアー
警官:トム・マッカーシー
校内警備員:ディーン・ベネット
娼婦:デボラ・エヴァートン

【ストーリー】
 映画の効果音の仕事をするジャック・テリーは或る夜、風の音を録りに郊外へ出かけた。人目を忍ぶアベックの話し声、蛙の鳴き声、風の音に混じり、さまざまな夜を彩る音が高性能マイクを通じて聞こえてくる。そして、ジャックの耳がまた新しい別の音を捉えた。車の近づく音。マイクを向けて音を追い始めたその時、車はタイヤを破裂させガードレールを突き破り橋上から下の川へ転落してしまった。
 ジャックは生緑機材を放り出すと、すぐさま川に飛び込んだ。車内には助けを求める若い女性と既に死体と化した男の姿があった。彼はウィンドウを破り、女性を助け出した。
 運びこまれた病院でジャックは事の一部始終を警官に話したが、適当にあしらわれるだけだった。車の中で死んでいたのは次期大統領候補の知事で、その側近がスキャンダルを抑えるために同乗の女性が居た事実を隠ぺいしようとしていたのだ。
 ジャックは、車が転落する前に銃声を聞いていたが、その事実に耳を貸す者はなかった。かえって身の危険を感じた彼は車の中から救い出した若い女性サリー・ペディナを連れて病院をぬけ出した。 
 録音したテープを聞かされても、サリーは興味を示さなかった。面倒事には関わりたくない。熱心に真相の究明を望むジャックに彼女は冷たい態度をとった。
 それからしばらくして、ジャックはテレビのニュースで事故の連続写真を見た。たまたま現場に居合わせたマニー・カープという写真家が、車のタイヤがバーストし川に転落するまでを撮っていたのだ。ジャックは、この写真が掲載されている雑誌を買い求めると、アニメーション用スタジオにこもった。
 ジャックは、雑誌の写真を切り取りフィルムに構成し直した。画面を繋ぎ合わせ、録音したテープにシンクロさせる。写真に写っている硝煙は銃声にピタリと重なっていた。写真と事実が食い違っているのは車に乗っているはずのサリーの姿が消されている事だった。
 ジャックはサリーに電話を入れ、旅行に出ようとしていた彼女を駅で引きとめるのだった。真相究明に力を貸して欲しい。ジャックの真剣な態度にサリーは協力しようと思い始めた。
 テープとフィルムをコピーし、ジャックは警察に持ちこんだ。だが、捜査の担当者はおさなりな返事をするばかり。そして、この時には既に事件をもみ消そうとする何者かの手がジャックに伸びていた。警察に渡ったテープも消去されており何の証拠にもなりはしなかった。
 ジャックは、フィルムの撮影者カープを追った。オリジナルのネガが入手できれば、はっきりとした証拠になる筈だった。だが、カープのスタジオで彼を待っていたのは張り込みの警官と、サリーが有名人たちとあられもない姿で写っている写真だけだった。彼女は恐喝の片棒を担いでいたのだ。
 ジャックはサリーを問いつめた。だが、それ以上汚ない真似はしていないと涙ぐむ彼女を責める事はできなかった。彼女は今回の事件については何も知らないらしかった。そして、事件の真相を公けに知らせるためジャックに力を貸そうという決意を堅めてくれた。
 一方、事件を起こした真犯人のバークは証拠を消すために連続殺人を起こし始めた。金髪美女だけを変質者による猟奇殺人に見せかけて殺し、最後にはサリーに手を伸ばそうというのだ。
 テレビのニュースショーでは大統領候補事故死の話題と降って湧いた連続殺人を連日取り上げていた。そして、ニュースキャスターの一人からジャックに連絡が入った。ジャックの話に興味を持ったキャスターがフィルムとテープともども彼に出演して欲しいというのだ。
 ところが、その二人の会話をバークが盗聴していた。彼は策をめぐらせ、サリーに一人でテープとフィルムを持って来るように仕向ける。ジャックは不審に思ったが、犯人に接近する好機を逃す事はできなかった。
 サリーはジャックに全てを任せ、無線マイクを身に付けて一人、犯人と約束の場所へ赴いた。ジャックはサリーの身が心配でならなかった。以前、同様の手で不正を暴こうとして失敗した苦い思い出があったし、何より彼女を愛し始めていた。
 二人の思惑通り、犯人は彼女に近づいて来た。だが、その時思わぬアクシデントが起きた。地下鉄に乗りこんだ二人をジャックが追跡しきれなかったのだ。おまけに、車で後を追う途中、事故を起こして意識を失ってしまう。
 ジャックが目を覚ました時、犯人は今しもサリーに襲いかかろうとしていた。救急車を飛び出した彼は無線マイクからの音を頼りに街中を捜しまわる。
 が、助けを求めるサリーを発見した時にはもう遅かった。必死の抵抗を続けるサリーの首筋にピアノ線が巻きつく。ジャックの耳にサリーの絶叫が響いた。
 ジャックが漸く現場に辿り着いた時には、バークは猟奇殺人の証し、リバティ・ベル模様を彼女の体に刻みこもうとしていた。ジャックの反撃にバークは倒れたが、サリーは帰らぬ人となってしまった。