SFW
英題:S.F.W.
日本公開:1995年4月15日
製作国:アメリカ
言語:英語
画面:ヴィスタサイズ(1.66)
音響:ドルビー・ステレオ
上映時間:96分
映倫区分:---
配給:アスミック
スタッフ
監督:ジェフリー・レヴィ
脚本:ジェフリー・レヴィ
   ダニー・ルービン
原作:アンドリュー・ウェルマン
撮影:ピーター・デミング
編集:ローレン・ザッカーマン
プロダクション・デザイン:イヴ・コーリー
音楽:グレーム・レヴェル
衣装:デブラ・マクガイア
製作:デイル・ポロック
製作総指揮:サイガージョン・サイヴァットソン
キャスト
クリフ・スパブ:スティーヴン・ドーフ
ウェンディ・フィスター:リース・ウィザースプーン
モロウ・ストリーター:ジェイク・ビューシイ
モニカ・ダイス:ジョーイ・ローレン・アダムス
ジャネット・ストリーター:パメラ・ギドリー
スコット・スパブ:デヴィッド・バリー・グレイ
ジョー・ダイス:ジャック・ノーズワージー
ジェラルド・パースリー:リチャード・ポートナウ
スパブの父:エドワード・ワイリー
スパブの母:リラ・アイヴィ
トビー・マグワイア
フランチェスカ・P・ロバーツ
ストーリー
 20歳のクリフ・スパブは、隣に住む1歳下の親友ジョー・ダイスとコンビニエンス・ストアにビールを買いに行く。ところがコンビニはテロリスト・グループに占拠されて、スパブとジョーはほかの3人と一緒に食料倉庫に監禁されてしまう。テロリストは5人を執拗にビデオ・カメラで撮影する。ジョーは怒って反抗するが、スパブは人質の一人で17歳の少女ウェンディ・フォスターとカメラに向かっておどけてみせる。しかし占拠の日々は長く続き、人質は殺されてゆき、スパブ、ジョー、ウェンディは残される。36日が経過した時、とうとう我慢の限界にきたジョーはテロリストの一人から銃を奪って撃ち殺す。テロリスト・グループに敢然と立ち向かったジョーだったが、反対に撃たれて死んでしまう。銃を取ったスパブが再びテロリストに対する。ウェンディをかばいながら、夢中で銃を撃ったスパブは左肩を撃たれながらもグループを全滅に追い込む。ウェンディの悲鳴が響き渡り、スパブの意識は薄れて行く。
 気がつくと、スパブは病院のベッドにおり、テレビではコンビニ監禁事件を報道していた。テロリストが撮っていたビデオは全米に中継されていて、スパブとウェンディは有名になっていたのだった。両親は記者会見をするように言って、スパブをモデルにしたテレビ・ムービーの企画が来ていると喜んでいる。テレビでは、きれいな姿に戻ったウェンディが観衆の中でキャスターの質問に答えていた。その夜、スパブはウェンディに電話をかけるが彼女が出ると切ってしまった。
 退院の日、迎えに来た兄のスコットと病院の外に出ると、群衆が待っていた。コメントを欲しがるテレビ・リポーターや新聞記者、ヒーローとなったスパブを一目見ようと群がる人々、キスしようと駆け寄る女性までいる。しかもスパブを迎えた車はリムジン。知らない内に自分を取り巻く環境が大きく変わっていることに面食らうスパブだった。帰宅途中、勤めていたバーガー・ボーイに寄るが、ジョーがないがしろにされているのを見て怒りを覚える。
 車が家に着くと、またまた人の群れ。ブラスバンドが演奏を始め、スパブは急ごしらえのステージにあげられる。そこに待っていた市長が「この日を市が定めるクリフ・スパブ・デイにする」と言い、呆れるスパブが家に入ると、会ったこともない親戚全員が待っていた。ようやく、スコットと自分の部屋で暴れて憂さをはらすスパブだったが、父親が入ってきて、マスコミや人々に応対し記者会見を開くように厳命を下す。馬鹿馬鹿しくなったスパブは、逃げ出して行方を眩ますことを考え、隣のダイス家にジョーの姉モニカを訪ねる。モニカと久々のセックスをして、早朝に車で抜け出すことに成功する。
 モニカに送ってもらったスパブは、ひとまず友達のモロウ・ストリーターと会う。町を行くスパブの目には様々な自分とウェンディの姿が映る。テレビショーのウェンディ、雑誌や新聞の表紙を飾る自分の顔。レコード店に入るとスパブの等身大のポップ、CD、帽子やTシャツなどのキャラクター・グッズがある。テロリストの撮ったビデオまでが店頭で流されており、画面の中の彼は「ソー・ファッキン・ファット!」を連発している。その夜ウェンディに再び電話するが、母親に取り次いでもらえない。モロウには弁護士をしている姉のジャネットがいて引き合わせられる。エージェントになろうと申し出る彼女に、断って再び町に消えていくスパブ。
 さまよい歩くスパブはホテルのスイートに泊まる。テレビを見ていると、ニュースでスパブが自殺を図り死んだと報道した。驚いたスパブは姿を現すことを決意する。開き直ったスパブは、テレビ局に電話し、自分の番組を放送、そしてロック・コンサートで記者会見をする。会見を終えた彼の前にはウェンディが立っていた。再開を喜ぶ二人は監禁されたコンビニを見に行き、その夜初めて結ばれるのだった。
 ウェンディに誘われて母校の体育館の舞台に立ったスパブに、観衆は「ソー・ファッキン・ファット!」を連呼する。鳴り止まないコール、スパブの目に映る映像はぼけていき、監禁されていたときの映像に変わってゆく。その時、叫び声と共に銃声が鳴り響いた。

S.F.W.