
英題:All About My Mother
日本公開:2000年04月29日
製作国:スペイン
言語:スペイン語
画面:シネマスコープ
音響:ドルビーデジタル
上映時間:101分
映倫区分:---
配給:ギャガ・東京テアトル
宣伝:ギャガGシネマⅩザナドゥー
特別協賛:フレシネジャパン
協賛:はこねフローリスト
後援:スペイン大使館、(財)日本スペイン協会
【スタッフ】
監督:ペドロ・アルモドバル脚本:ペドロ・アルモドバル
製作担当:エステル・ガルシア
製作総指揮:アグスティン・アルモドバル
撮影:アフォンソ・ビアト
美術:アンチョン・ゴメス
編集:ホセ・サルセド
音楽:アルベルト・イグレシアス
音響:ミゲル・レッハス
【キャスト】
マヌエラ:セシリア・ロスウマ・ロッホ:マリサ・パレデス
シスター・ロサ:ペネロペ・クルス
アグラード:アントニア・サン・フアン
シスター・ロサの母親:ロサ・マリア・サルダ
【ストーリー】
マヌエラ(セシリア・ロス)は38歳の移植コーディネーター。女手ひとつで育ててきた息子のエステバンとマドリードで暮らしていた。息子は作家志望で、母親のことを書こうとしていた。しかし母のすべてを書くには、大事なことが欠けていた。彼は父親について母から何も聞かされていなかったのである。エステバンの17歳の誕生日、ふたりは大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)が主演する「欲望という名の電車」の舞台を観に行く。それは20年前にアマチュア劇団にいたマヌエラが夫と共演した思い出の芝居だった。彼女はこれまで触れずにきた父親のことを遂に息子に話そうと心に決めていたのだ。だが終演後、ウマ・ロッホにサインをもらおうとして彼女の車を追いかけたエステバンは、脇から飛び出した車にはねられてしまう。
息子の死を前にし、マヌエラは作家を志していたエステバンが肌身はなさず持ち歩いていたノートに書かれた彼の最期の言葉を読むのであった。
「昨晩、ママがはじめてぼくに昔の写真を見せてくれた。芝居をやっていた頃の写真だ。ところが、写真の全ては半分に切られていた。切られた半分はお父さんにちがいない。僕の人生が同じように半分失われている気がする。お父さんに会いたい。たとえお父さんがママにどんなひどい仕打ちをしたのだとしても」
マヌエラは、息子に父親が誰であるかをとうとう言い出せなかった。彼女は失った息子の最期の想いを伝えるため、仕事を辞め、かつて青春時代を過ごしたバルセロナへ旅立つ決意をする。マドリッドからバルセロナへ。17年前に別れた行方不明の夫を探す道のりは、母が”女”としての自分を取り戻す再生の旅路でもあった。
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