Sex is No Laughing Matter.
英題:Sex is No Laughing Matter.
日本公開:2008年01月19日
製作国:日本
言語:日本語
画面:ビスタサイズ
音響:DTS STEREO
上映時間:137分
映倫区分:---
製作・配給:東京テアトル
企画:ハピネット
企画協力:河出書房新社
制作協力:キリシマ1945

【スタッフ】
監督:井口奈己
脚本:井口奈己
   本調有香
原作:山崎ナオコーラ
   『人のセックスを笑うな』(河出書房新社刊)
プロデューサー:永田芳弘
        西ヶ谷寿一
アソシエイトプロデューサー:相良みどり
ラインプロデューサー:金森保
撮影:鈴木昭彦
照明:山本浩資
美術監督:木村威夫
美術:安宅紀史
装飾:天野竜哉
録音:高田伸也
助監督:李潤午
音楽:HAKASE-SUN

スタイリスト:橋本庸子
ヘアメイク監修:茅根裕己
スクリプター:佐野久仁子
キャスティング:石垣光代
編集:井口奈己
   増原譲子
   海野敦
制作担当:刈屋真
     田中深雪

監督助手:海野敦
     張元香織
撮影助手:鏡早智
     花木洋美
     柴田潤
     花村也寸志
照明助手:渡辺映予
     増谷文良
録音助手:猪立山仁子
     豊嶋晃子
     佐野亮介

美術助手:越賀あや
     高橋佳代
美術応援:松岡拓
持道具:徳田あゆみ
装飾助手:小林亜紀
     篠はづき
     松尾愛
装飾応援:石橋里美

ヘアメイク:橋本奈緒美
スタイリスト助手:東久美子
スタイリスト応援:大里真由美

俳優担当:東平七奈
プロデューサー・アシスタント:西宮由貴
スチール:鈴木芳果
メイキング:瀬田なつき

制作主任:西尾環
制作進行:佐藤圭一朗
     寺田淳
制作応援:安井聡子
     金子敏之

リトグラフ指導:石橋泰敏
リトグラフ・イラスト:芳野
リトグラフ協力:本多史朗
        マツモトヨーコ
        石坂しづか
イラスト:落合恵
タイトルデザイン:前田淳二

カースタント:佐藤秀美
車両:瀬沼知生
   山崎恭一
   入江和弘
   小原正
アニマルトレーナー:佐々木道弘
バルーン指導:ニシモトタロウ

ポストプロダクションプロデューサー:金子尚樹
ネガ編集:小田島悦子
     川上ゆき
編集応援:目見田健
リレコ担当:佐野謙二
      長井久美子
タイトル:道川昭
整音:鈴木昭彦
   高田伸也
   真弓信吾
スタジオエンジニア:小峰信雄
          大屋みほ子
ラボコーディネイト:岸本義幸
          待山光夫
          岡村充浩
タイミング:桑山太郎
オプチカル:五十嵐敬二
      荒木史生

製作:河合洋
   松下晴彦
   廣瀬敏雄

【キャスト】
ユリ:永作博美
みるめ:松山ケンイチ
えんちゃん:蒼井優
堂本:忍成修吾

クラスメイト:佐藤ただすけ
       中谷竜
       高瀬尚也
       館山裕之
       木下実香
       饗場詩野
       白珠イチゴ
       伊庭麻衣
       井上千里
       鈴木寛子

生徒:市川実和子
画家:藤田陽子
画家:MariMari
操り人形師:ニューマリオネット

映画館のお客さん:木村文明
映画館スタッフ:杉目梓
ウエイトレス:玉井紅帆
カフェ店員:木本夕貴
美術史講師:ジム・マギー

ロバ:レンジ
イヌ:シロチビ/エフ
ネコ:ミー太郎/タカハシ

猪熊さん:あがた森魚
山田先生:温水洋一
じいちゃん:桂春團治

【ストーリー】
 冬の夜明け前。けだるそうに坂道をくだる女(永作博美)がひとり。突然、靴を脱いでトンネルへと駆け出した。驚いたのはトンネルの中で彼女を追い越した軽トラック。急ブレーキ! 磯貝みるめ(松山ケンイチ)、えんちゃん(蒼井優)、堂本(忍成修吾)の三人が振り返った。女は、終電を逃して徒歩で山越えしているうちに靴擦れで足を痛めたと言う。三人は軽トラックの荷台に彼女を乗せてバス停まで送り、みるめは別れ際に自分のサンダルを手渡した。
 仲良くじゃれあう三人は美術学校に通う学生。ある日、校内の喫煙所でみるめは隣人に火を借りる。赤いハートのライター。山で会った女だ。呆気にとられるみるめをよそに、彼女はそ知らぬ顔で校舎へ戻っていく。あとを追ったみるめは、成り行きで彼女のリトグラフ制作を手伝うはめに。彼女の名前はユリ、最近赴任してきたリトグラフの非常勤講師。
 ある夜、映画館に勤めるえんちゃんに呼び出されてオールナイトを観にきたみるめは、偶然ユリに出会う。ぎこちなく話しかけるみるめと、興味なさそうに応えるユリ。ふたりの様子が気がかりで仕事が手につかないえんちゃん。
 みるめはリトグラフ教室に足繁く通うようになった。互いにうちとけてきたある日、ユリはみるめを郊外のアトリエへ招いた。ふたりを乗せて冬の川原を走る自転車。画材や作業道具が並ぶ小さな一軒家で、絵のモデルという名目でどんどん服を脱がされていくみるめ。
「よからぬことが起きてる!」
 浮き足立ったみるめの様子を勘ぐるえんちゃん。みるめはえんちゃんの恋心などつゆ知らず、自由奔放で不思議なユリにすっかり夢中になっていた。しかも片想いではない。アトリエの床に寝転ぶみるめに、ユリはいつかみるめに借りたサンダルを履いて見せた。「覚えてたんだなあ、ありがとう」。ふたりは灯油ストーブのそばでじゃれあい愛しあう。
 ユリが学校を休んだ日、みるめは住所を頼りに自宅を訪れた。家にいたのはユリよりずいぶん年上の穏やかな男(あがた森魚)。向かい合ってお菓子を食べているところにユリが顔を出した。
「お父さんと二人暮らしなんだね、ちょっと緊張しちゃったよ」
「猪熊さん? だんなさん、わたしの夫」

 愕然とするみるめ。失恋のショックは大きい。あきらめようとするほど強く思い出されるユリの面影。悶々と悩むみるめを見て苛立つえんちゃん。不思議な様子を気遣う堂本に、えんちゃんは言い捨てる。
「人生には自分じゃどうしようもできないことがあるんだなって、思い知らされてるだけ」

 ユリは消え、傷心から家に篭もったままのみるめ。やりきれなく落ち込むえんちゃん。それを見守ることしかできない堂本。冬の澄んだ青空の下、みるめの恋の行方とともに、彼らの関係も微妙に変化していく……。

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