WINTER'S BONE
原題:WINTER'S BONE
米国公開:2010年06月11日
日本公開:2011年10月29日
製作国:アメリカ
言語:英語
上映時間:100分
画面:アメリカンビスタ
音響:ドルビーデジタル
年齢制限:PG-12
配給:ブロードメディア・スタジオ

【スタッフ】
監督デブラ・グラニック
脚本デブラ・グラニック
   アン・ロッセリーニ
原作:ダニエル・ウッドレル
製作:アン・ロッセリーニ
   アリックス・マディガン=ヨーキン
製作総指揮:ジョナサン・シューアー
      ショーン・サイモン
撮影:マイケル・マクドノー
美術:マーク・ホワイト
衣装:レベッカ・ホファー
編集:アフォンソ・ゴンサルヴェス
音楽:ディコン・ハインクリフェ
共同製作:ケイト・ディーン
製作補:マイケル・マクドノー
キャスティング:ケリー・バーデン
        ポール・シュニー

【キャスト】
リー:ジェニファー・ローレンス
ティアドロップ:ジョン・ホークス
メラブ:デイル・ディッキー
バスキン保安官:ギャレット・ディラハント
エイプリル:シェリル・リー
ゲイル:ローレン・スイーツァー
サターフィールド:テイト・テーラー
リトル・アーサー:ケヴィン・ブレズナハン

【受賞歴】
<受賞>
2010年サンダンス映画祭:グランプリ・脚本賞
第26回インディペンデント・スピリット賞:助演男優賞・助演女優賞
第15回サンディエゴ映画批評家協会賞:作品賞・主演女優賞・助演男優賞
第23回シカゴ映画批評家協会賞:有望俳優賞
第82回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞:ブレイクスルー演技賞
第9回ワシントンD.C.映画批評家協会賞:主演女優賞
第11回フェニックス映画批評家協会賞:ブレイクスルー監督賞
第15回フロリダ映画批評家協会賞:ポーリーン・カエル・ブレイクアウト賞
第6回オースティン映画批評家協会賞:

<ノミネート>
第83回アカデミー賞:作品賞・主演女優賞・助演女優賞・脚色賞
第26回インディペンデント・スピリット賞:作品賞・監督賞・主演女優賞・脚本賞・撮影賞 
第15回サンディエゴ映画批評家協会賞:監督賞・助演女優賞・脚色賞・アンサンブル演技賞
第23回シカゴ映画批評家協会賞:作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞・脚色賞
第16回放送映画批評家協会賞:作品賞・主演女優賞・若手俳優賞・脚色賞
第14回オンライン映画批評家協会賞:作品賞・主演女優賞・助演男優賞・脚色賞
第36回ロサンゼルス映画批評家協会賞:主演女優賞
第9回ワシントンD.C.映画批評家協会賞:助演男優賞・脚色賞
第17回全米映画俳優組合賞:主演女優賞・助演男優賞
第19回サウスイースタン映画批評家協会賞:主演女優賞・アンサンブル賞・脚色賞
第11回フェニックス映画批評家協会賞:作品賞・主演女優賞・ブレイクスルー演技賞
第15回サテライト賞:ドラマ映画賞・監督賞・主演女優賞・脚色賞
第6回ユタ映画批評家協会賞:主演女優賞・助演男優賞・脚本賞
第16回エンパイア賞:新人賞

【ストーリー】
 ミズーリ州南部のオザーク山脈に住む少女リー・ドリーは、自らの全エネルギーと時間を家族のために費やしていた。ドラッグ・ディーラーの父親ジェサップは長らく不在で、つらい現実に耐えかねて精神のバランスを崩した母親は言葉を発することすらほとんどない。17歳にして一家の大黒柱の役目を担うリーは、幼い弟ソニーと妹アシュリーの食事を用意し、毎朝はるか遠い学校まで送り届けている。しかし生活資金が尽き果てようとしている今は、飼い馬のエサ代すら捻出できず、隣人の中年女性ソーニャの援助にすがる日々だった。
 そんなある日、リーは地元の保安官から衝撃的な事実を突きつけられる。警察に逮捕され、長い懲役刑を宣告されたジェサップが、自宅と土地を保釈金の担保にして失踪。もしこのまま翌週の裁判にジェサップが出廷しなかったら、リーたちの家は没収されるのだという。
 「私が父を捜すわ。絶対に見つけてみせる」
 リーはショックを受けながらも気丈にそう言い放つが、ずっと音信不通の父親の居場所など想像もつかなかった。
 かくしてあてどない父親捜しを始めたリーは、何らかの手がかりを得ようと、オザーク山脈に散らばって暮らす親族や知人を訪ねることにする。しかし薬物漬けの伯父ティアドロップは「あいつの居場所など知らん」と吐き捨て、自分を頼ってきた姪っ子を荒っぽく突き放す。続いて父親の元仕事仲間リトル・アーサーにもすげなく追い返されたリーは、この地域に代々根付いたミルトン一族の男ブロンドから、父親は覚醒剤の製造所で焼け死んだなどと見え見えの嘘をつかれる。父親の消息をタブー視する村人たちの過剰な反応ぶり、そして秘密を隠し持っているかのような態度に、リーは不審を抱かずにいられなかった。
 そんなとき同年代の親友ゲイルの協力を得たリーは、カントリー音楽の演奏が鳴り響く州境のバーに足を踏み入れる。そこで父親の元愛人エイプリルと対面した彼女は、父親が深刻なトラブルに巻き込まれたらしいとの目撃証言を得た。さらにティアドロップが重い口を開き、もう父親はこの世にいないことを仄めかしてくる。
 父親の死が現実味を帯びてきて、すっかり途方に暮れたリーは、ソニーとアシュリーに猟銃の使い方を教える。いざというときは軍隊に志願して金を工面しようと考えている彼女は、もうすぐ離ればなれになるかもしれない弟と妹に、せめて森の野生動物を狩って食いつなぐサバイバル術を伝授しようとしているのだ。母親を散歩に連れ出し、「私、どうすればいいの?」と涙ながらに問いかけるリー。しかし心を病んだ母親からの返事はなかった。
 やがて裁判の当日、ジェサップはやはり姿を見せなかった。リーのもとにやってきた保釈保証人は、冷徹にも一週間以内に家を出て行くようにと告げてくる。何とか自宅の没収だけは免れたいリーに残された唯一の手段は、すでに父親が死亡したという証拠を見つけ出し、保釈保証人に手渡すことだった。
 どうやら父親はこの地域の掟に背いた報いを受け、何者かに殺されたらしい。リーはすべての真相を知っているであろうミルトン一族の長老サンプへの直談判を試みる。しかし一族が封印しようとしている父親の謎をこれ以上ほじくり返すことは、彼らの逆鱗に触れる行為だった。案の定、ミルトン一族の女たちの拉致されたリーは、血ヘドを吐くほどの凄まじいリンチを受けるはめに。そんな絶体絶命のリーを助け出したのは、意外にも伯父のティアドロップだった。
 命は救われたものの、もはやリーは家族とともに家を立ち退くしかなかった。しかしリーの切なる思いが通じたのか、予期せぬ人物が彼女の前に現れる。
 「お前は父親の骨が必要なんだろう?ついて来るといい」
 その人物は、本当に父親の”骨”のありかを知っているのだろうか。ありったけの勇気を奮い起こし、闇の中の真実ににじり寄ろうとするリーは、恐るべき最後の試練に身を投じていくのだった・・・・・・。

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