日本公開:1996年12月21日
製作国:アメリカ
言語:英語
画面:シネマスコープ
音響:ドルビー
上映時間:89分
映倫区分:---
製作:ア・バンド・アパート and ティンダーボックス・フィルムズ
共同提供:松竹、アミューズ
配給:松竹富士
スタッフ
監督:レブ・ブラドック脚本:レブ・ブラドック
ジョン・マース
製作総指揮:クエンティン・タランティーノ
製作:ジョン・マース
ラウル・プイグ
撮影:スティーヴン・バーンスタイン
美術:ウェンディ・マカロック
プロダクションデザイナー:シャーマン・ウィリアムズ
音楽:ジョセフ・ジュリアン・ゴンザレス
録音:ピーター・デルヴィン
衣裳:ビヴァリー・ネルソン・サフィア
編集:マロリー・ゴットリーブ
キャスティング:イヴォンヌ・カサス
ライン・プロデューサー:シェリー・グラッサー
キャスト
ガブリエラ:アンジェラ・ジョーンズポール:ウィリアム・ボールドウィン
エドアルド:ブルース・ラムジー
カトリーナ・ブラント:ロイス・チルズ
ロジャー:バリー・コービン
エレナ:メル・ゴーラム
クララ:デイジー・フェントス
ケリー・プレストン
サンドラ・シグペン
ストーリー
1977年、コロンビア。幼い少女ガブリエラは、ある日家の前で男が射殺されるのを目撃する。さっきまで話していた人が、突然死んでしまう不思議。以来、彼女は人の死にとりつかれ、人が死ぬというのはどういうことかを夢想するようになった。
現在、フロリダ州。
美しく成長したガブリエラ(アンジェラ・ジョーンズ)は、ある日テレビでPFCS社のCMを目にする。PFCS社は、殺人現場の清掃を専門に請け負う会社である。ここに勤めれば、あこがれの殺人現場に行けるかもしれない!ガブリエラはさっそく会社に押しかけ、掃除人として売り込む。あまりに熱心な彼女に社長は疑いのまなざし。「おまえさん、血を見てイッちまうタイプじゃないだろうな?」訊問をくぐり抜け、無事にガブリエラは雇われた。
同じころ、マイアミを騒がせている連続殺人事件があった。富豪女性ばかりを狙う″ブルー・ブラッド・キラー″が、すでに何件も犯行を重ねていたのである。犯人は犠牲者を何度も刺し、わざととどめを刺さずに苦しめる。ひとしきり楽しんだあと、最後に犠牲者の首を切って殺すのだ。あとには何の証拠も残さない。街はこの殺人鬼の噂で持ちきりだった。もちろんガブリエラも例外ではない。さっそく″ブルー・ブラッド・キラー″のスクラップブックを作って、殺人鬼に思いをはせている。昔のフランスでは、ギロチンで首を切られたあと、みんなで切られた首の言葉を聞いたという。
「生首はすぐに死なないって本当かしら?」
″ブルー・ブラッド・キラー″ことポール(ウィリアム・ボールドウィン)は、今日も言葉巧みに誘惑した富豪婦人を、ナイフでいたぶっている。だが、さしものポールも今回は余裕を持ちすぎた。犠牲者にペンで自分の名前を床に書かれてしまったのである。慌てて消そうとするポール。だがそこに人がやってきた。後ろ髪を引かれる思いで、彼は逃げ出す。血の海の下に書かれたポールの名前……。
その殺人現場の清掃仕事がPFCS社にまわってきた。喜び勇んで志願するガブリエラ。相棒のエレナ(メル・ゴーラム)は殺人のことばかり話題にしたがる彼女にいささかうんざり気味だ。一日分の仕事が終わった後、ガブリエラはBFを連れてきて殺人現場を案内する。だが、彼女の趣味をわかってくれない真面目な彼は、ショックを受けて現場をあとにした。
一人残されたガブリエラは、ラジオから流れるクンビアに合わせ、殺人を再現するダンスを踊る。美しくも危険な殺人ダンス。そこへ、自分の名前を消すために忍び込んでいたポールがその踊りに誘われるかのように現れた。ガブリエラは恐れも見せず、殺人鬼にたずねる。
「切られた首が口をきくって、本当なの?」
素朴な疑問を解くべく、二人のダンスが始まった……?!