Good Will Hunting
原題:Good Will Hunting
米国公開:1997年12月05日
日本公開:1998年03月07日
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
画面:ビスタサイズ
音響:ドルビーデジタル
上映時間:127分
映倫:G
製作:ミラマックス
配給:松竹富士

【スタッフ】
監督ガス・ヴァン・サント
脚本:マット・デイモン
   ベン・アフレック
製作ローレンス・ベンダー
共同製作:クリス・ムーア
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン
      ハーヴェイ・ワインスタイン
      ジョナサン・ゴードン
      スー・アームストロング
撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ
美術:メリッサ・スチュワート
衣装デザイン:ベアトリックス・アルーナ・パストーリ
編集:ピエトロ・スカリア
キャスティング:ビリー・ホプキンス
音楽:ダニー・エルフマン
音楽監修:ジェフリー・キンボール
主題歌:エリオット・スミス「MISS MISERY」

【キャスト】
ショーン・マグワイア:ロビン・ウィリアムズ
ウィル・ハンティング:マット・デイモン
チャッキー・サリヴァン:ベン・アフレック
ジェラルド・ランボー:ステラン・スカルスガルド
スカイラー:ミニー・ドライヴァー
モーガン・オマリー:ケイシー・アフレック
ビリー・マクブライド:コール・ハウザー
トム:ジョン・マイトン
クラーク:スコット・ウィリアム・ウィンタース

【受賞歴】
第70回アカデミー賞:助演男優賞・脚本賞受賞
第47回ベルリン国際映画祭:銀熊賞受賞

【ストーリー】
 ウィル・ハンティング(マット・デイモン)は、南ボストンに住む20歳の青年。過去にコソ泥や喧嘩沙汰を起こし、たびたび警察の厄介になってきた彼は、仮釈放職業プログラムの一環としてMIT(マサチューセッツ工科大学)の用務員の職についていた。仕事が終われば、親友のチャッキー(ベン・アフレック)やモーガン(ケイシー・アフレック)、ビリー(コール・ハウザー)とつるんでバーに繰り出す日々。そんな生活にウィルは満足を覚えていたが、心の片隅では物足りなさも感じていた。というのも、彼は、人の数十倍の速度で本を読みこなし、難解な定理もたちどころに解き明かすことのできる天才的な頭脳の持ち主だったからだ。
 そのウィルの隠れた才能が、ついに発掘される日がやって来る。廊下の黒板に書き出された数学の証明問題。これを解いたのが、ウィルであると知った数学教授のランボー(ステラン・スカルスガルド)は、彼の行方を捜し始めた。行き着いた先は、裁判所。ケンカ騒ぎを起こしたウィルが、判事から拘留を申し渡されるのを聞いたランボーは、ウィルを面会室に訪ね、自分の監督下で彼を自由の身にしてやると申し出る。条件は、ふたつ。ひとつは、週2回ランボーの研究室で勉強をすること。もうひとつは、週1回のセラピーを受けることだ。「セラピストは御免だね」と答えたウィルだが、背に腹は変えられない。かくして彼の新しい日々が始まった。
 ウィルと研究を始めたランボーは、フィールズ賞受賞者の彼でさえ何日もかかる難問を、ウィルがものの数分で解いてしまうのを見て衝撃を覚える。だが、ことセラピストの件に関してはお手上げだった。全米中に名が知れ渡った精神分析医から催眠療法士にいたるまで、ウィルはランボーの用意したセラピストをことごとく撃退。ついに困り果てたランボーは、自分の大学時代のルームメイト、ショーン・マグワイア(ロビン・ウィリアムズ)に助けを求める。ショーンは、かつては著作活動に励んでいた時期もあったが、最愛の妻を亡くして以来気力を失い、いまはコミュニティ・カレッジの講師の職に甘んじている男だった。初めのうちはランボーの申し出を断るものの、里親のもとをたらいまわしにされ、虐待を受けてきたというウィルの幼少時代が自分に似ていることを知り、結局、セラピストの役目を引き受けることにする。
 最初の面談の日、ショーンの研究室の壁にかけられた絵から、またしても言葉巧みな口ぶりで、ショーンを逆に分析してみせるウィル。その言葉に激怒したショーンだが、なぜか彼はウィルを拒絶することができなかった。翌週、ウィルを公園に誘った彼は、自分がいかに妻を愛し、彼女を亡くしたことでいかに大きな喪失感を味わったかを、話して聞かせる。「君が自分の人生を語らないのは、それが恐いからなのかもしれないな」―――ウィルの胸に、ショーンの言葉がゆっくりとしみこんでいく…。
 それから数週間後、ショーンの研究室を訪れたウィルが、ついに口を開いた。話題は、初めてデートしたばかりのハーバード大学生スカイラー(ミニー・ドライヴァー)のこと。しかし彼女を知ることでウィルは自分が傷つくことを恐れているようにも見えた。「そのままでは、残りの人生で本当に誰かを知ることはできないんじゃないか?」と答えるショーン。彼のアドバイスを聞き入れたウィルは、スカイラーをデートに誘い、至福の時を過ごす。しかし彼には、どうしても自分の生い立ちを明かすことができなかった。交際が深まるにつれ、「家族に会わせてくれ」と言うスカイラーに、ウィルの困惑は深まる。さらに、西海岸の医学校に進学が決まっている彼女から、一緒にカリフォルニアへ行こうと誘われた彼は、「君を愛していない」というひとことを口にしてしまう。
 そのころ、ランボーのもとには、ウィルの噂を聞きつけた企業や機関からの就職依頼が殺到していた。ウィルの才能には社会に貢献するべき責任があると考えるランボーは、ウィルに面接を受けさせるが、まだ進むべき道の見えないウィルは、チャッキーを身代わりに行かせたりと、彼の期待を裏切るばかり。その態度に、歯がゆさを募らせるランボー。いっぽうのショーンは、「自分の道を自分で決めるだけの時間を与えてやるべきだ」と主張する。ウィルの将来を心配しているのは、親友のチャッキーも同じだった。一生ワーキング・クラスの生活を送ってもいいと言うウィルに、彼はこう助言する。「おまえは宝クジの当たり券を持っていながら、一生それをケツに敷いて暮らす気なのか?」。揺れるウィル。
 ウィルが、ショーンにも自分と同じ虐待の過去があったことを知ったのは、そんなときだった。ウィルの少年時代の虐待にまつわる話を聞いて、ショーンは「君のせいじゃない」と優しく抱きしめる。「君のせいじゃない……君のせいじゃないんだよ」。ショーンの腕に包まれたウィルは、心の中にわだかまっていた大きなシコリが、涙と一緒に溶けてゆくのを感じた。もう、自分を見つめ直すことは恐くない。過去を忘れ、未来に生きようと決めたとき、ウィルは気づく。自分にとって「心の友」とは誰だったのか、そして、自分の進むべき道を――。