
米国公開:1995年04月28日
日本公開:1996年11月30日
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
画面:ヴィスタサイズ
音響:ドルビーデジタル
上映時間:119分
配給:ユーロスペース
【スタッフ】
監督:テリー・ツワイゴフ製作総指揮:アルバート・バーガー
リアンヌ・ハルフォン
ローレンス・ウィルキンソン
製作:デヴィッド・リンチ
リン・オドネル
テリー・ツワイゴフ
撮影:マリス・アルベルチ
音楽:デヴィッド・ボーディンゴース
【出演者】
ロバート・クラムエイリーン・コミンスキー(クラムの妻)
チャールズ・クラム(クラムの兄)
マクソン・クラム(クラムの弟)
ロバート・ヒューズ(「タイム」誌・美術評論家)
【概要】
一見ただのオジサン風のこの人こそ、60年代アメリカのカウンター・カルチャーのヒーロー、アンダーグラウンドの伝説と化したコミック作家、ロバート・クラムだ。日本でも、アニメ化された「フリッツ・ザ・キャット」やジャニス・ジョップリンの「チープ・スリル」のジャケットで一躍脚光を浴びた。
下品で、いい加減で、アブなくて、下卑たクラムのコミックスは、フェロモンのようにあやしい匂いを発散させ、今なお強烈に人を惹きつける。
膨大な量の証言を緻密につみあげたこの映画は、アングラ時代から現在までのクラムのキャリアを辿り、自伝的な要素や個人的オブセッションを解明しながら、作品のバックグラウンドにある特異な家庭環境と幼年期を浮き彫りにする。
暴力をふるった父、薬物中毒の母、恐ろしく精神を病んだ兄弟。クラムは、カルト・ヒーローであると同時に、きわめて私的な”心のダークサイド”を描き、幸福な生活の見せかけの下に隠された、アメリカの欺瞞と病巣を暴き出したアーティストだ。
この映画はデヴィッド・リンチに大絶賛され、また「タイム」誌の1995年映画ベスト10で、第3位に選ばれている。
【受賞歴】
1995年サンダンス映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞1995年山形ドキュメンタリー映画祭招待作品