
米国公開:1999年04月18日
日本公開:2000年08月05日
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
画面:ヴィスタサイズ
音響:ドルビーデジタル
上映時間:103分
映倫:PG-12
配給:日活
【スタッフ】
監督:アッシュ脚本:アッシュ
製作:アッシュ
ダニエル・M・バーガー
大山幸英
ボーロ・ブカディノビック
奥平謙二
梶研吾
製作総指揮:奥山和由
撮影:カルロス・アルグエロ
美術:ダニエル・M・バーガー
編集:ミッシェル・D・シュルツ
音楽:ラルフ・デブランク
【キャスト】
スティービー:キャメロン・ヴァン・ホイロッキー:ミーシャ・バートン
ダニエル・ベンダー:バート・レイノルズ
湾岸戦争負傷兵:アダム・ファラー
銀行の支配人:デヴィッド・アラン・グラフ
カート・ローダー:カート・ローダー
ゲイの銀行員:ジェームズ・ゴードン
ジェイ:ダーリン・ナリタ
エドワード:エド・メッツガー
【受賞歴】
第11回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭:審査員特別賞【ストーリー】
大人になりたくないと望んだ彼らが選んだのは、一つの拳銃と銀行の襲撃だった――ロサンゼルス・郊外。スティービー(キャメロン・ヴァン・ホイ)は、自殺を図る自分の姿をビデオに収めようとするほどテレビにとりつかれた13歳の少年。結局、自殺は果たせないが、そのかわりに、彼にとっては地獄のような郊外の生活から脱出するために、自殺よりもさらに興味をそそるものを見つける。それは母親が無造作にしまっていた拳銃だった。
その朝、ガールフレンドで一つ年下のロッキー(ミーシャ・バートン)が、一緒に学校に行こうと訪れる。ふたりで学校に歩いていく途中、スティービーは見つけた拳銃を彼女に披露しながら「これから銀行強盗をする」と宣言。表現しようのないフラストレーションを溜めこみ、何かに突き動かされるようにして銀行に押し入っていくスティービーに驚きながらも引きこまれてついていくロッキー。
しかし、はっきりとした目的もない銀行強盗は、当然、映画のようにうまくいくはずはなく、スティービーが現金を受け取って逃亡しようとした時、地元の警察とFBIが到着し、ふたりは仕方なく銀行に立てこもることになる。ちょうど銀行に居合わせた車イスに乗った湾岸戦争負傷兵(アダム・ファラー)や、第二次世界大戦に従軍していた老人(エド・メッツナー)、神経質な銀行の支配人(デヴィッド・アラン・グラフ)やゲイの銀行員(ジェームズ・ゴードン)、今度遅刻すると会社をクビにされるというアジア系女性(ダーリン・ナリタ)からなる人質たちは、しきりに楯突いてきて一筋縄ではいかない。
銀行の周りは、休みなく頭上に飛び回るヘリコプター、狙撃部隊も到着し、何重にもかさなる警察、その周囲を取り巻くテレビや新聞のカメラマンやレポーターたち、そしてたくさんの野次馬で、ものものしい雰囲気になっていく。
FBIのベンダー(バート・レイノルズ)は、世間体しか気にしない上司や解決案を求めるマスコミ、テレビを見て事件を知った自分の娘など、あらゆる方面からプレッシャーを与えられながら、スティービーを説得し続ける。
15歳以上は誰も信じず、傷つきやすい繊細な心を隠して暴走するスティービーは、持病の喘息が悪化し、呼吸するのも苦しくなり、意識が朦朧とする中、幼い頃にオモチャの銃で遊んだことを思い出す。さらに、ロッキーは極度の緊張と興奮の中、具合が悪くなってトイレに駆け込むと初潮が訪れたことを知り、動揺する。そして時が経つにつれ状況は緊迫し、事件は思わぬ方向へ進んでいく…。