
米国公開:2003年04月04日
日本公開:2003年11月22日
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
画面:シネマスコープ
音響:ドルビーSR・SRD
上映時間:81分
映倫:G
配給:20世紀フォックス
【スタッフ】
監督:ジョエル・シューマカー脚本:ラリー・コーエン
製作:デヴィッド・ザッカー
ギル・ネッター
製作総指揮:テッド・カーディラ
撮影:マシュー・リバティーク
美術:アンドリュー・ローズ
編集:マーク・スティーヴンス
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
【キャスト】
スチュワート・シェパード:コリン・ファレルエド・レイミー警部:フォレスト・ウィテカー
ケリー・シェパード:ラダ・ミッチェル
パメラ・マクファーデン:ケイティ・ホームズ
電話の主:キーファー・サザーランド
フェリシア:ポーラ・ジャイ・パーカー
コーキー:アリアン・アッシュ
エイジア:ティア・テクサーダ
レオン:ジョン・イーノス3世
コール巡査部長:リチャード・T・ジョーンズ
アダム:キース・ノッブス
ピザ配達人:デル・ヨウント
マリオ:ジョシュ・パイス
ビッグQ:ベン・フォスター
ボビー:ジャレッド・レト(※削除シーン)
【ストーリー】
ニューヨーク・シティ、8番街53丁目にあるフォーン・ブース。西マンハッタンの”最後の聖域”となったこの電話ボックスは多発する犯罪のために取り壊される運命にあった。そして、その最後の利用者は――スチュ・シェパード。アシスタントのアダムを従え、タイムズ・スクエアを闊歩する彼は、自称一流のパブリシスト。ケータイ片手に次々とクライアントや関係各社に電話をかけまくり、舌先三寸で相手を丸め込んでは契約を成立させる。ゴシップを仕入れて媒体に売れば、仕事もスムーズに進行する。嘘も方便。それが現代の、この業界の常識。アダムと別れたスチュはフォーン・ブースに入り、結婚指輪を外した。そこにピザ屋の配達人がやってくる。スチュは注文してもいないのにうるさくつきまとうピザ屋に苛立ち、乱暴に追い払う。スチュが電話をかけたのはクライアントの新進女優パメラ。これから会おうと誘うが、あえなく断られ、受話器を置いてブースから出た。その瞬間、電話のベルが鳴る。思わず受話器を取るスチュ。電話の相手はせっかくピザを贈ったのに感情を傷つけられたと怒っていた。そしてこう言った。「電話ボックスから出るな」。まるで事態が飲み込めないスチュに電話の声は強圧的に命令する。「君は私に従うんだ」。謎の発信者はなぜかスチュのことを知り尽くしていた。大物を気取って嘘で世間を欺いていること。美しい妻ケリーがいながら、独身と偽ってパメラを狙っていること。ケータイの履歴がバレないようにパメラへかけるときは公衆電話を利用すること…。発信者はスチュを脅迫する。「真実を話すんだ」。ブースの外では長電話に苛立った娼婦たちがわめき始めていた。発信者は徐々に不条理な怒りを募らせる。「電話を切ったら殺す」。受話器の向こうでライフルの撃鉄をおこす音がする。スチュのシャツの上を照準器の赤い点が動き回る。やがて娼婦たちに呼ばれた用心棒が現れ、スチュと口論になる。用心棒がスチュを引きずり出そうとしたその時、発信者のライフルから銃弾が発射される。崩れ落ちる用心棒。娼婦たちはスチュが殺したとわめき、周辺は騒然となった。スチュはケータイを取り出して警察に通報する。しかし、発信者はすぐにそれに気付く。そしてライフルの銃口が火を吹いた!!発信者の銃弾はまだスチュの息の根を止めてはいなかった。しかし、彼にはいつでも一発でスチュを殺すことができた。まもなく警察が到着し、フォーン・ブースのまわりを取り囲み、スチュに銃口を向けた。彼は銃を所持した危険人物だと誤解されていた。交渉に当たったレイミー警部はスチュにブースから出るよう説得するが、発信者は電話を切ったり、自分の犯行だとバラせば命はないと脅す。「君は私の命令に従え」。スチュは発信者に命令されるまま警察に暴言を吐き、警察は電話の盗聴や相手の逆探知を試みるが妨害信号のために失敗する。やじ馬やマスコミが次々に集まり、やがてケリーも現場に現れた。ケリーにパメラのことを告白すれば解放するという発信者の言葉に従い、スチュは必死になってケリーに真実を告げ、詫びる。しかし、発信者はそれだけでは許さなかった。「まだ終わりじゃない」。ニュースを見てパメラも現場に駆けつけた。発信者は、女たちを傷つけたくなければブースの天井に隠してある銃を取り、ピンクのカーテンが翻る窓の奥にいる自分を撃てとスチュを挑発する。やがて警部もスチュの機転で発信者の存在に気付くが、電話の向こうの殺人鬼は、警部やケリー、パメラ、そして集まった群衆の全員を、ハイパワーのライフル銃の照準にとらえていた。発信者の身元を割り出す時間を稼ぐようスチュにサインを送る警部。テレビカメラに向かって真実を告白しろと言い募る発信者。「罪を償う時が来た」——。そして、スチュはある選択をする!!