
米国公開:2010年12月03日
日本公開:2011年05月11日
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語/イタリア語/フランス語
画面:シネマスコープ
音響:ドルビーSR・SRD,DTS
上映時間:108分
映倫:R15+
配給:20世紀フォックス
【スタッフ】
監督:ダーレン・アロノフスキー脚本:マーク・ヘイマン
アンドレス・ハインツ
ジョン・マクロクリン
原案:アンドレス・ハインツ
製作:マイク・メダヴォイ
アーノルド・W・メッサー
ブライアン・オリヴァー
スコット・フランクリン
製作総指揮:ブラッドリー・J・フィッシャー
アリ・ハンデル
タイラー・トンプソン
ピーター・フラックマン
リック・シュウォーツ
ジョン・アヴネット
撮影:マシュー・リバティーク
美術:テレーズ・デプレス
衣装:エイミー・ウェストコット
編集:アンドリュー・ワイスブラム
振付:バンジャマン・ミルピエ
視覚効果監修:ダン・シュレッカー
音楽:クリント・マンセル
音楽監修:ジム・ブラック
ゲイブ・ヒルファー
【キャスト】
ニナ・セイヤーズ/ザ・スワン・クイーン:ナタリー・ポートマントマ・ルロイ/ザ・ジェントルマン:ヴァンサン・カッセル
リリー/ザ・ブラック・スワン:ミラ・クニス
エリカ・セイヤーズ/ザ・クイーン:バーバラ・ハーシー
ベス・マッキンタイア/ザ・ダイング・スワン:ウィノナ・ライダー
デヴィッド/ザ・プリンス:バンジャマン・ミルピエ
ベロニカ/リトル・スワン:クセニア・ソロ
ガリナ/リトル・スワン:クリスティーナ・アナパウ
マデリン/リトル・スワン:ジャネット・モンゴメリー
アンドリュー/シュータ:セバスチャン・スタン
トム/シュータ:トビー・ヘミングウェイ
【ストーリー】
純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる。ニューヨーク・シティ・バレエ団の新シーズンのオープニングを飾る演目が「白鳥の湖」に決定した。意欲を燃やす芸術監督ルロワ(ヴァンサン・カッセル)は、長年バレエ団の象徴的な存在だった名プリマ・バレリーナ、ベス(ウィノナ・ライダー)が引退を決めたため、若く才能あるダンサーたちの中から数名を選抜し、キャスティング・オーディションを実施する。
プリマ候補のひとりであるニナ・セイヤーズ(ナタリー・ポートマン)は気持ちの高ぶりを隠せない。ニューヨーク、アッパー・ウエストサイドのアパートメントで暮らすニナは、元ダンサーの母親エリカ(バーバラ・ハーシー)の熱烈なサポートを受け、ひたすらバレエに心血を注いで生きてきた。
ルロワの前で精一杯の踊りを披露しようとするニナだったが、可憐で繊細な白鳥と自由奔放にして邪悪な黒鳥を演じるこの役は、極めて難易度の高い表現力を求められる。オーディション会場に遅れてやってきた新人ダンサー、リリー(ミラ・クニス)にも気を取られ動揺したニナは、ひどく意気消沈して帰宅する。白鳥の女王役を諦めきれないニナは、翌日、憧れのプリマであるベスからこっそり盗んだルージュを唇に塗り、ルロワのオフィスを訪ねる。
ニナに対して手厳しい言葉を浴びせるルロワだったが、彼が白鳥の女王役に抜擢したのは意外にもニナだった。ニナは念願叶ったその喜びを、最大の支援者である母親と分かち合う。
ルロワがニナに黒鳥役のお手本として指し示したのはリリーだった。エキゾチックな色気を発散し、大胆で予測不可能なリリーの踊りは、まさに黒鳥の魔性を宿したかのよう。ニナは自分にない官能的な魅力を備えたリリーに嫉妬にも似た複雑な思いを抱き、ライバルとして意識せずにはいられなかった。
ハードな練習に明け暮れることになったニナは、次々と降りかかる不可解な出来事に心をかき乱されていく。そして、大役を担うプレッシャー、黒鳥になりきれない焦燥感に追いつめられ、耐え難い孤独感と苦悩に囚われていく。
ある夜、突然自宅にやってきたリリーに誘われ、ニナは母親の制止を振りきってバーに繰り出した。アルコールを飲み、リリーが差し出したドラッグを服用し、行きずりの男たちと戯れたニナは、リリーとともに自宅に戻り、混濁した意識の中で激しいセックスを交わす。抑圧された自分自身を解き放ったニナは、これまでの人生で体験したことのない強烈な快楽に身を委ねるのだった。
翌日、リハーサルの開始時間を寝過ごしてしまったニナは、レッスン場で衝撃的な光景を目の当たりにする。プリマであるニナのために用意されたパートを、リリーが素知らぬ顔で踊っていたのだ。しかもリリーは、昨夜ニナの家には泊まっていないと言い放つ。もはや現実と妄想の境目がわからなくなったニナは、リリーが白鳥の女王の座を奪い取ろうとしているのではないかという疑念に駆られていく。
公演初日、さらなる心身の異変に見舞われたニナは、危うい足取りで会場へと向かう。はたしてニナは悪夢のような重圧を克服し、純真な白鳥から妖艶な黒鳥への変身を成し遂げることができるのか……。
【受賞歴】
第83回アカデミー賞:主演女優賞第06回オースティン映画批評家協会賞:作品賞・監督賞・主演女優賞・オリジナル脚本賞・撮影賞
第31回ボストン映画批評家協会賞:主演女優賞・編集賞
第64回英国アカデミー賞:主演女優賞
第16回放送映画批評家協会賞:主演女優賞
第23回シカゴ映画批評家協会賞:主演女優賞・作曲賞
第21回ダラス・フォートワース映画批評家協会賞:主演女優賞
第15回フロリダ映画批評家協会賞:主演女優賞
第68回ゴールデングローブ賞:主演女優賞(ドラマ部門)
第04回ヒューストン映画批評家協会賞:主演女優賞
第26回インディペンデント・スピリット賞:作品賞・監督賞・主演女優賞・撮影賞
第08回アイオワ映画批評家協会賞:主演女優賞
第14回ラスベガス映画批評家協会賞:主演女優賞・美術監督賞
第36回ロサンゼルス映画批評家協会賞:撮影賞
第76回ニューヨーク映画批評家協会賞:撮影賞
第10回ニューヨーク映画批評家オンライン賞:主演女優賞・撮影賞・音楽賞
第05回オクラホマ映画批評家協会賞:主演女優賞・助演女優賞
第14回オンライン映画批評家協会賞:主演女優賞
第11回フェニックス映画批評家協会賞:主演女優賞
第15回サンディエゴ映画批評家協会賞:監督賞
第09回サンフランシスコ映画批評家協会賞:監督賞・撮影賞
第37回サターン賞:主演女優賞
第07回セントルイス映画批評家協会賞:主演女優賞
第19回サウスイースタン映画批評家協会賞:主演女優賞
第06回ユタ映画批評家協会賞:主演女優賞
第67回ヴェネツィア国際映画祭:マルチェロ・マストロヤンニ賞