AFTER HOURS
原題:AFTER HOURS
米国公開:1985年09月13日
日本公開:1986年06月06日
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
画面:ビスタ
音響:ドルビーデジタル
上映時間:97分
配給:ワーナー・ブラザース

【スタッフ】
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジョセフ・ミニオン
製作:エイミー・ロビンソン
   グリフィン・ダン
   ロバート・F・コールズベリー
製作総指揮
撮影ミヒャエル・バルハウス
美術:ステファン・J・ラインウィーバー
衣裳:リタ・ライアック
編集:セルマ・スクーンメイカー
音楽ハワード・ショア

【キャスト】
ポール・ハケット:グリフィン・ダン
マーシー・フランクリン:ロザンナ・アークエット
ジュリー:テリー・ガー
ジューン:ヴァーナ・ブルーム
キキ・ブリッジス:リンダ・フィオレンティーノ
ぺぺ:トミー・チョン(チーチ&チョン)
ニール:チーチ・マリン(チーチ&チョン)
トーマス "トム" ショア:ジョン・ハード
ゲイル:キャサリン・オハラ
マーク:ロバート・プランケット
ホルスト:ウィル・パットン
ピーター:ディック・ミラー
ロイド:ブロンソン・ピンチョット
タクシー運転手:ラリー・ブロック
ダイナー店主:ヴィクター・アルゴ
クラブの照明係:マーティン・スコセッシ

【ストーリー】
 ポール(グリフィン・ダン)はニューヨーク、アッパー・イーストサイドに住む、平凡なコンピューターのプログラマー。今日も、通常の業務を終え退社。
 コーヒーショップで、ヘンリー・ミラーの「北回帰線」を読みふけっているところを、一人の若い女、マーシー(ロザンナ・アークエット)に声をかけられ、電話番号を教えてもらう。
 アパートに戻り、早速電話をかけ、彼女の住むマンハッタン、ソーホー地区のアパートへ向かう。
 タクシーをつかまえるが、あまりにも乱暴な運転に、彼のその日の全財産の20ドル紙幣が窓から飛んでいってしまう。
 結局、ただ乗りになってしまったが、目的地に到着。アパートには、マーシーはおらず、彫刻を作っているルームメイトのキキ(リンダ・フィオレンティーノ)がいる。
 やがて、マーシーが帰宅。早速ベッドインと思いきや、彼女の気がのらず、しかもだんだん彼女の奇妙な感じに耐えられなくなって、アパートを逃げ出す。
 どしゃぶりの雨に打たれ、地下鉄の駅に到着。小銭を集めて切符を買おうとするが、なぜか今日に限って値上がりしていた。
 再び雨に打たれ、とりあえずバーに入る。バーテンダーのトム(ジョン・ハード)が金をくれることになり、レジを開けようとするが鍵がない。ポールは自分の鍵をトムに預け、トムの部屋の鍵を借りて、彼のアパートへレジの鍵を取りに行く。
 アパートの住民にあやしまれながらも、鍵を入手。外へ出るとキキの彫刻を今まさに盗み去ろうとする2人組を目撃。賊はびっくりして逃走。ポールは彫刻をかついで再びキキのアパートへ。
 マーシーにさっき逃げたお詫びを言うため部屋に入るが、彼女は睡眠薬で自殺をしていたことに気づく。
 キキと彼のボーイフレンドに知らせようとするが、彼らはクラブ・ベルリンに出かけていていない。
 警察に通報した彼は、レジの鍵のことを思い出し、バーに戻る。
 トムは”30分したらもどる”というメモを残し、店を閉めて外出中。
 結局、バーの向かいにあるウェイトレスのジュリー(テリー・ガー)のアパートへ。60年代ファッションの彼女と会話したり、似顔絵を描いてもらったりするが、どうもしっくりいかない。そこへトムが店へ戻って来る。
 2分後に戻る約束をジュリーにして、いそいでバーに行く。そこでトムがマーシーのボーイフレンドだったことを知りびっくり。
 ジュリーとの約束を思い出して戻り、しつこい彼女をなだめた後、鍵を取りにバーへ行くが、再び店は閉まっている。
 トムを探しに彼のアパートへ、でも彼は不在。しかも、そこの住民に今度は完全に怪しまれ追いかけられるはめになる。
 そこでキキに会いに、クラブ・ベルリンに向かうが、その日はモホーク刈りのパーティーで店に入れてくれない。やっとくどいて店に入ったものの危うくモホーク刈りにさせられそうになり、やっとの思いで逃げ出す。
 キキのアパートに戻ったポールは、彫刻に貼りついた20ドル紙幣を手に入れ、タクシーをつかまえるが、それはさっき乗ったタクシーでドライバーにお金を取り去られてしまう。
 腕にけがをしたポールは、その場で知り合ったアイスクリーム売りの女、ゲイル(キャサリン・オハラ)から手当てをうける。
 ゲイルの車で、送ってもらうことになるが、道で、ポールの手配書の貼り紙を見てしまった彼女は、呼子で町の自警団を呼んでしまう。
 追われて、逃げ場のなくなったポールは、たまたま道に立っていた男、マーク(ロバート・プランケット)に助けをもとめる。ポールをホモと勘違いしたマークは何を期待したのか部屋に彼を案内する。
 彼と会話している途中、窓の外に、ポールの手配書を貼りつけているジュリーを見つけ、外に飛び出して彼女を追うが、逆に自警団に追われてしまう。
 やっとの思いでコーヒーショップに逃げ込み、そこでトムと出会い、たすかったと思いきやまた見つかって、結局、クラブ・ベルリンへ。
 お客のいないクラブ・ベルリンで、寂しげな中年の女ジューン(ヴァーナ・ブルーム)に出会う。彼女との安らぎの場もつかの間、自警団がそこを嗅ぎつけてくる。
 ジューンは地下に彼を連れて行き、カムフラージュの為にポールの全身に新聞紙を貼り、彫刻にしてしまう。自警団が去った後、ジューンはポールをそのままにして去ってしまう。
 暗くなった地下室に、先ほどの泥棒、2人組が忍び込み、彫刻になったポールを車に乗せ連れ去る。
 夜明けのニューヨーク、2人組のバンが猛スピードでカーブを曲がると、その勢いで、彫刻=ポールは外に投げ出される。そしてそこはなんと会社の前。ぼろぼろになったポールは、そのまま出社する。