ARRIVAL
原題:ARRIVAL
米国公開:2016年11月11日
日本公開:2017年05月19日
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語・中国語
画面:スコープサイズ
音響:ドルビーステレオ
上映時間:116分
年齢制限:G
製作会社:パラマウント映画
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

【スタッフ】
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
製作ショーン・レヴィ
   ダン・レヴィン
   アーロン・ライダー
   デヴィッド・リンド
製作総指揮:スタン・ヴロドコウスキー
      エリック・ハイセラー
      ダン・コーエン
      カレン・ランダー
      トーリー・メッツガー
      ミラン・ポペルカ
原作:テッド・チャン『あなたの人生の物語』(ハヤカワ文庫刊)
共同製作:マイケル・A・ジャックマン
撮影:ブラッドフォード・ヤング
美術:パトリス・ヴァーメット
編集:ジョー・ウォーカー
衣裳デザイン:レネー・エイプリル
視覚効果監修:ルイ・モラン
音響編集:シルヴァン・ベイマール
音楽:ヨハン・ヨハンソン

【キャスト】
ルイーズ・バンクス:エイミー・アダムス
イアン・ドネリー:ジェレミー・レナー
ウェバー大佐:フォレスト・ウィテカー
ハルペーン捜査官:マイケル・スタールバーグ
マークス大尉:マーク・オブライエン
シャン上将:ツィ・マー

【ストーリー】
 湖畔の家に独りで住むルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は言語学者。時おり娘ハンナとの何気ない日常が脳裏に浮かぶが、ハンナの年齢はその都度違う。反抗期のティーンエイジャーだったり、いたいけな赤ん坊だったり、どうやらハンナは、今はもういないようだ。
 ある日、地球の様々な場所に大きな宇宙船のような物体が出現する。交戦の準備をし始める国、相手の出方をうかがおうとする国……、対応は様々で互いに協力し合って事に当たろうという気運は高まらない。そんななか、ルイーズは国家から協力を要請される。宇宙船内にいる異生物が発する音や波動から彼らの言語を解明すること。彼らに何らかの手段でこちらのメッセージを伝えること。相手に明確な言語があるかどうかわからないまま、ルイーズの試行錯誤が続く。招集されたスタッフには、物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)もいた。スタッフは、ウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)に急かされながらも、少しずつ相手との距離を縮めていく。

 忙しくなればなるほど、ハンナの思い出が色濃く見えるルイーズ。なぜあの時ハンナの宿題を見てあげなかったのか、数学なら別れた夫(ハンナの父)のほうが詳しいから、「彼に電話して聞いて!」と、心ない言い方をしてしまった。でも私の夫って?
 相変わらずTVは世界各地からの宇宙船の映像を映している。しびれを切らした中国が、どうやら核攻撃をしようとしているらしい。まるでターザンとジェーンの会話のように、自分を指して「人類」というところからコミュニケーションの端緒をつかんだルイーズ。彼らにはタコの足にも似たものがあり、そこから彼らをヘプタポッドと呼ぶようにした。その先端から彼らは図形を吐き出す。これが彼らの言葉? 刻々変化する図形にはある規則性が見られることもわかった。それらをコンピュータに打ち込み、ついに会話もできるようになると、ルイーズとイアンはそれらの2体にアボットとコステロというニックネームを付ける。一方、政府や軍は相変わらず、ヘプタポッドの目的は地球への攻撃ではないかと疑っている。

 そんな時だった。ヘプタポッドと会話をするうちに、彼らの時間の概念と自分たちのそれが大きく違っていることに気づかされたのは――。まるでアインシュタインの相対性理論の進化形の如く、彼らはあることを提案してルイーズたちを驚かせる。そこで明らかにされるのは、3000年後の地球のことも現在と同じ座標軸にあるという真実だった。そこでは過去は過去ではなく、未来は未来でもない。ルイーズは彼らの言語を研究し理解するにつれ、自らの人生における経年も、今まで生きてきた時間軸の概念を超越したものになっていくことを知る。今知った過去が未来に起こるとわかっても、自分は愛することをやめないし、運命を受け入れるだろう――彼女の心は変わっていった。最終決断による中国の行動を止めるために、ルイーズはイアンを使って、思い切った賭けに出る。はたしてルイーズの行動は、地球を救えるのか? そして、自分自身も救うことができるのか?