
イギリス公開:1981年07月13日
米国公開:1981年11月06日
日本公開:1983年03月05日
製作国:イギリス
言語:英語
上映時間:116分
配給:東宝東和
【スタッフ】
製作総指揮:ジョージ・ハリスンデニス・オブライエン
監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム
マイケル・ペイリン
撮影:ピーター・ビジュー
美術:ノーマン・ガーウッド
ミリー・バーンズ
衣裳:ジム・アチスン
編集:ジュリアン・ドイル
特殊効果:ジョン・バンカー
音楽:ジョージ・ハリスン
主題歌:ジョージ・ハリスン「オ・ラ・イ・ナ・エ」(ワーナー・パイオニア・レコード)
【キャスト】
アガメムノン王:ショーン・コネリーケビン少年:クレイグ・ワーノック
パンジー:シェリー・デュバル
ナポレオン:イアン・ホルム
ロビン・フッド:ジョン・クリーズ
悪魔:デヴィッド・ワーナー
創造主:ラルフ・リチャードソン
ランドール(小人):デヴィッド・ラパポート
フィジット(小人):ケニー・ベイカー
ウォーリー(小人):ジャック・パーヴィス
オグ(小人):マイク・エドモンズ
ストラッター(小人):マルコム・ディクソン
ヴァーミン(小人):ティニー・ロス
ロバート:デレク・デッドマン
ベンソン:ジェロルド・ウェルズ
司会者:ジム・ブロードベント
ウィンストン・ジ・オーガ:ピーター・ヴォーン
オーガ夫人:キャサリン・ヘルモンド
ヴィンセント:マイケル・ペイリン
ケビンの父:デヴィッド・ダカー
ケビンの母:シーラ・ファーン
ルシアン:テレンス・ベイラー
ニーガイ:プレストン・ロックウッド
盗賊リーダー:デリック・オコナー
舞台マネージャー:チャールズ・マッケオン
人形使い:デヴィッド・リーランド
アナウンサー:クリス・グラント
【ストーリー】
<いざ出発!>静かな新興住宅地。11歳になるケビン少年は、この住宅街で両親ともども平凡な毎日を送っていた。ケビンのもっかの関心事はギリシャ神話。毎日、毎日、床につくのも惜しんでは、せっせと読みあさっていた。
ある夜、ケビン少年がベッドに入るやいなや、突如として馬にまたがった中世の騎士が、部屋の片すみに置いてあった洋服ダンスをブチ破って現われたかと思うと、そのまま、森の中へと駆けぬけていったのだった。ぼう然とするケビン少年・・・・・・。
ふと、われにかえると、部屋の中はまるで何事もなかったように静まりかえっているではないか。なんて不思議なことなんだろう。
翌晩、ケビン少年はポラロイドカメラと懐中電灯をしのばせて、床についた・・・・・・。ガサガサ、ゴトゴト・・・・・・今度は得体の知れない不思議な小人が6人、洋服ダンスの中から出てきた。バイキングのカブトをかぶっている者、第2次大戦中のパイロットがかぶっていた帽子を愛用している者・・・彼らのコスチュームは、どこか奇抜でうす汚ない。この突然の珍客に、ケビン少年はびっくり仰天。”Q”と呼ばれる彼らも、ケビン少年を見るやいなや、恐怖におののき、互いに抱きあわんばかりのアワてぶり。ところが、”Q”たちは相手が見知らぬ人間だと気がつくと、今度はヨッテタカッテいたぶりにかかる始末。”Q”たちのやることは、もうムチャクチャ。
突然、ベッド脇のカベがうしろへと動き出し、巨大なトンネルのようになった。Qたちはトンネル内に殺到。思わずケビン少年もポラロイドカメラ片手に走り出した。すると、そのうしろから巨大な顔が追っかけてきた。
「お前たち盗んだものを返せ!」
巨大な顔のその声は、この地球の創造主である神様のものだった。Qたちは、この地に存在する<タイム・ホール>の場所を示した地図を、神様の手から奪ってきた盗賊だったのである。地図さえ持っていれば、どの時代にも自由に行くことができる。ケビン少年の部屋が、たまたま<タイム・ホール>が存在する一つの場所だったというわけである。ケビン少年とQたちの目の前に、スーッと<タイム・ホール>が出現。彼らは、その場所から姿を消した。
<ナポレオン登場!>
ケビン少年たちは、1796年のカステリオーニの戦場の、その真っただ中にいたのである。「君たちは何者なんだ」、ケビン少年がきくと「俺たちは、国際的な盗賊だ」とQが答える。
その夜、7人が、焼き打ちにあったとある館へ来ると、人形劇を観ては笑いころげている時の名将ナポレオンがいる。「ナポレオンの身ぐるみ奪おうぜ!」Qたちは、大胆きわまりない作戦をくわだてた。Qたちは、さっそく舞台に躍り出て、歌に踊りにハッスル。チビ好きのナポレオンはたいそうご満悦。ついには、7人を食事に招待した。Qたちの計画は、着々と進行。ナポレオンにガブガブ酒を飲ませ、眠らせてしまうと、Qたちの掠奪が始まった。ようやく彼らの正体に気がついたナポレオンの部下たちが追いかけて来た。あわや!という瞬間、7人は姿を消した。
<シャーウッドの森>
「ここからはさっきの時代より500年前だ!」
これからはこの地図が頼りだ。ケビンは、不思議そうな顔をして神様が作ったというその地図を見つめた。
<悪魔のささやき>
そんな7人たちを、はるか遠くのところから悪魔が見ていた。
「あの地図だ!あれさえ手に入れれば、この地球の創造主になれる。神でさえも私にはかなわないのだ」
悪魔は、声色を使い、Qたちをある場所におびき出そう、と策を練った。
<再びシャーウッドの森>
「世界一の宝物が置いてあるところへ行こう」と一人のQが言う。その声こそ、Qの声に似せた悪魔のささやきだったのだ。ところが、目の前に2つの<タイム・ホール>が現われたため、あせったケビン少年が左側の<タイム・ホール>に誤まって飛び込んでしまったのだ。
<ギリシャの英雄ご登場>
大砂漠で2人の男が、壮烈な死闘をくり広げていた。勝敗の流れが、野獣の仮面をかぶった男のほうへかたむきかけた時だった。気を失い、あわや絶命!の危機におそわれたもう一人の男の上に、なんとケビン少年が落ちてきたのだった。男は命の恩人であるケビン少年を、屋敷へと連れて帰った。男の名はアガメムノン。古代ギリシャの英雄であり、王様である。
翌日、宴が始まった。奇妙な衣裳を身にまとった3人の大男が現われ、ケビン少年の前で踊り始めた。と突然、男たちは6つに別れたかと思うと、なかからあのQたちが出現したではないか。ケビン少年は、もうビックリ。早速のこと、Qたちはケビン少年の手を取って、舞台へとまねき、例によってコツ然と姿を消してしまったのだ。
<タイタニック号>
豪華客船の上に、またしてもかの7人が天から降ってきた。
その夜、デッキでシャンパンをのん気に飲みながらQは、「地図を見ていて、発見した。たしかに、世界一の宝物がある。伝説の世界のむこう側にある暗黒の城の奥だ。これはスリルと冒険だぜ!」
突然、轟音が響き渡った・・・・・・。7人が気がつくと、船は沈没したあとだった。氷の海に投げ出された7人。
<伝説の世界>
漂流中の7人の前に、巨大な帆船が近づいてきて、彼らは危ういところで助かった。
7人を乗せた帆船はいつしか巨大な海坊主の頭の上にあった。激しくゆれ動く帆船。海坊主は海から陸へと上がっていく。7人はなんとか脱出に成功した。
<暗黒の森、そして悪魔との戦い>
突然、7人の目の前に、巨大で不気味な暗黒の城が姿を現わした。7人は、勇敢にも暗黒の城へと突き進んでいく。彼らの行方には、全知全能の悪魔が立ちはだかっている。悪魔とQたちの壮烈な一騎打ちが、いままさに始まろうとしていた。
ケビン少年は、両親のもとに帰れるのだろうか!Qたちは宝物を手にすることができるのか!悪魔は地図をまんまと手中に収めてしまうのか!そして、巨大な顔の神様はどうするのだろうか!奇想天外な冒険旅行は、いま最大のクライマックスを迎えようとしている!
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