The Perks of Being a Wallflower
原題:The Perks of Being a Wallflower
製作年:2012年
日本公開:2013年11月22日
製作国:アメリカ
言語:英語
画面:ビスタ
音響:ドルビー
上映時間:103分
配給:ギャガ

【スタッフ】
監督:スティーブン・チョボスキー
脚本:スティーブン・チョボスキー
原作:スティーブン・チョボスキー 『ウォールフラワー』
製作総指揮:スティーブン・チョボスキー
   ジェームズ・パワーズ
製作:ジョン・マルコヴィッチ
   ラッセル・スミス
   リアン・ハルフォン
撮影:アンドリュー・ダン
美術:インバル・ワインバーグ
編集:メアリー・ジョー・マーキー
衣裳:デヴィッド・C・ロビンソン
音楽スーパーバイザー:アレクサンドラ・パットサヴァス
音楽:マイケル・ブルック

【キャスト】
チャーリー:ローガン・ラーマン
サム:エマ・ワトソン
パトリック:エズラ・ミラー
メアリー・エリザベス:メイ・ホイットマン
アンダーソン先生:ポール・ラッド
チャーリーの母親:ケイト・ウォルシュ
チャーリーの父親:ディラン・マクダーモット
ヘレン叔母さん:メラニー・リンスキー
キャンディス:ニーナ・ドブレフ
ブラッド:ジョニー・シモンズ
アリス:エリン・ウィルヘルミ
バートン医師:ジョーン・キューザック

【ストーリー】
高校入学 ~「この夏、家族以外の誰とも話さなかった」
 高校生活が始まったけれど、チャーリー(ローガン・ラーマン)には、楽しいことなんか何もなかった。友だちは0人、誰も挨拶してくれないし、ランチの時も独りだ。声をかけられるとしたら、イジメか悪口。唯一、国語の担任のアンダーソン先生(ポール・ラッド)だけが、やさしい言葉をかけてくれた。
 両親との仲は問題ないけれど、心を開く相手じゃない。姉のキャンディスは自分の恋愛で手いっぱいだ。チャーリーは課題図書「アラバマ物語」に没頭し、心を震わすザ・スミスの「アスリープ」を繰り返し聴くことで、なんとか不安で味気ない日々を耐えていた。

最高の出逢い ~「僕は問題外の無名の1年生」
 それは、チャーリー史上、最大の勇気だった。学校のアメフトの試合を見に行き、上級生で同じ授業を選択しているパトリック(エズラ・ミラー)に、自分から声をかけたのだ。エキセントリックに見えるパトリックだが、気さくに「一緒に座らないか?」と勧めてくれる。そこへ同じく上級生のサム(エマ・ワトソン)が現れる。彼女が微笑んだだけで、周囲はキラキラと輝いた。
 試合が終わると、二人は当然のように店に誘ってくれる。音楽の話で盛り上がり、チャーリーはつい知ったかぶりをするが、彼らはバカにせず、さらりと正してくれた。「付き合って、どれくらい?」。そんなチャーリーの質問に爆笑する二人。サムの母親とパトリックの父親が再婚、彼らは義理の兄妹だった。

はみ出し者たちの仲間に ~「ひとが僕に気付いてくれるなんて」
 卒業生歓迎会の夜、チャーリーは定位置の壁際にいた。自分たちが大好きな曲に変わり、フロアの中心へ走り出すサムとパトリック。周囲を圧倒する存在感でハデに踊る二人を見て、ぎこちなくリズムにノリながら、ダンスの輪に入るチャーリー。ついに、壁の花からの卒業だ。
 その後は初パーティを体験、ハッパ入りのブラウニーでラリって、パトリックとアメフトの花形選手ブラッドのキスを目撃する。たった一人の友だちだったマイケルが去年自殺したと打ち明けると、サムは心を痛め、パトリックは皆を促し「チャーリーに」と乾杯してくれた。「はみ出し者の島へ、ようこそ」。サムの言葉で仲間になれたことを知り、感激するチャーリー。
 帰り道、ピックアップトラックのカーラジオから流れる”完璧な曲”に息をのむ3人。トラックの荷台に上り、腕を広げてフルボリュームの曲を全身に浴びるサムは女神のようだ。チャーリーは、「無限を感じる」と呟くのだった。

青春の光 ~「僕は負け犬にならない努力をしている」
 サムとパトリック、仏教徒でパンクのメアリー・エリザベス、映画学科志望のアリスで編集するミニコミ誌を手伝い、彼らがパフォーマンスする『ロッキー・ホラー・ショー』を応援に行き、文才を認めてくれるアンダーソン先生に個人指導を受け、サムの大学受験の勉強を手伝い――チャーリーの毎日は楽しいことだらけだ。つまらないのは、サムの彼氏がチャラい大学生だという事実だけ。
 チャーリーにとって、辛い思い出のクリスマスがやって来る。大好きだったヘレン叔母さんが、チャーリーへのプレゼントを買いに行く途中に交通事故で死んだ日だ。この時期、チャーリーはいつも不安定になってしまうが、今年は違う。仲間が側にいてくれる。チャーリーが作家志望だと知り、パトリックは「偉大な作家は皆オシャレだ」とスーツを、サムは「仲間のことを書いて」とタイプライターを贈ってくれる。でも、なんといっても素晴らしいのはサムがくれたキス、チャーリーにとってのファースト・キスだった。

忍び寄る影 ~「僕はサムに伝えたかった。初めて居場所を見つけたことを」
 メアリー・エリザベスとのトラブルで、チャーリーは一時、皆から距離を置かれてしまうが、パトリックへの友情を思わぬ形で証明し、再び仲間との絆を取り戻す。だが、3年生の彼らには、卒業の日が近付いていた。チャーリーだけが独り、彼らのいない学校という荒野に取り残されるのだ。
 別れの日が迫るにつれて、不安定になっていくチャーリー。大学へと旅立つサムを見送った日、チャーリーは心の奥に封印されていた”ある秘密”と向き合うことになるのだが――。

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