INVASION OF THE BODY SNATCHERS
原題:INVASION OF THE BODY SNATCHERS
米国公開:1978年12月20日
日本公開:1979年10月20日
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
上映時間:115分
配給:ユナイテッド・アーティスツ

【スタッフ】
監督:フィリップ・カウフマン
脚本:W・D・リクター
原作:ジャック・フィニイ
製作:ロバート・H・ソロ
撮影:マイケル・チャップマン
製作デザイン:チャールズ・ローゼン
編集:ダグラス・スチュワート
音楽:デニー・ザイトリン
特殊メイク:トーマス・バーマン
      エドワルド・ヘンリック
特殊効果:デル・レオーム
特殊録音効果:ベン・バート
演奏<至上の愛>:ロイヤル・スコッツ近衛竜騎隊

【キャスト】
マシュー・ベネル:ドナルド・サザーランド
エリザベス・ドリスコル:ブルック・アダムス
デヴィッド・キブナー博士:レナード・ニモイ
ナンシー・ベリセック:ヴェロニカ・カートライト
ジャック・ベリセック:ジェフ・ゴールドブラム
ジェフリー・ハウエル:アート・ヒンドル
キャサリン:レリア・ゴルドーニ
走る男:ケヴィン・マッカーシー
牧師:ロバート・デュヴァル
タクシー・ドライバー:ドン・シーゲル

【ストーリー】
 サンフランシスコ州公衆衛生調査官であるマシュー・ベネル(ドナルド・サザーランド)は、ある日同僚のエリザベス(ブルック・アダムス)から奇妙な相談を持ちかけられた。恋人の歯科医ジェフ(アート・ヒンドル)が、最近、以前と様子がおかしく、彼が彼でなくなったような気がするというのだ。疲労が蓄積したための一時的な気の迷いではないかとマシューは彼女を慰めた。
 しかし、それをきっかけに不思議なことがマシューの近辺で続いた。マシューが行きつけの中国人クリーニング店の主人から、同じように、女房が以前と違う人間になったような気がすると訴えられたのだ。翌日、マシューの家へエリザベスが泣きながら駆けこんできた。ジェフが見たこともない人間たちと密会しているのを目撃したという。しかも、ジェフを含めた彼らは、まるで人間らしい感情を持ち合わせていないように思われたという。マシューはエリザベスを知り合いの精神病理学者デヴィッド・キブナー博士(レナード・ニモイ)のもとへ連れていった。
 ところが何と、ギブナーのもとにはエリザベスのような患者が殺到していた。夫が、妻が、息子が、娘が、まったくいままでと違う別の人間になってしまったようだと訴える市民の群。それに対してギブナーは各種の実例や症例を挙げ、患者たちのケースは単なる幻覚か妄想に過ぎないと断定した。しかし、マシューはいまひとつギブナーの説明に割り切れないものを感じた。
 そして案の定、事態は異常な展開を見せ始めた。マシューの親友で郊外で美容風呂を経営するジャック・ベリセック(ジェフ・ゴールドブラム)の店で不思議な物体が発見されたのだ。連絡を受けて駆けつけたマシューを、ジャックとその妻ナンシー(ヴェロニカ・カートライト)がマッ青な顔をして出迎えた。”それ”はマッサージ台の上に横たわっていた。一見して男の死体だが、おかしなところがあった。生前の生活感というものが一切感じられないのだ。異様なマユ状物質の中の胎児のような粘着性。しかもその顔・形は誰あろうジャックに似ていた。それを見たマシューは、ふと、この謎めいた”死体”と、エリザベスらの奇妙な感覚との関連性で、急に愕然たるものを感じた。そして急ぎエリザベスの家へ電話してみると応待に出た何者かがものも言わずに切ってしまった。悪い予感を感じたマシューが駆けつけてみると、エリザベスが寝ていた。だがベランダの温室で予想通り”それ”は発見された。ジャックのところで目撃したものと同じ完成途上の肉体。それは睡眠中のエリザベスの間げきを衝いて、彼女になり変わろうとするエリザベスの未完成品だった。ジェフの異常も、どうやらこの正体不明の生命体に肉体ジャックされた結果に違いない。マシューはエリザベスを抱き起し、自分の家へ連れ帰った。
 間もなくマシューの要請で警察とギブナー博士がやって来た。関係者立ち合いのもと、謎の物体を調査することになった。ところが、ジャックの店でも、エリザベスの家でも”それ”は跡形もなく消えていた。一体あの奇妙な物体はどこへ消えたのか? ギブナーの説明が裏付けられた格好だが、マシューには納得がいかなかった。
 ところが翌週、あれほど肉親や隣人の異和感を訴えた市民たちが、憑きものが落ちたように迷いから醒めたと言い出した。だがあれほど真剣な眼差しで訴えた人々の感情が一夜でこれほど様変わりするものか? マシューやエリザベスは口では言えない恐怖を感じた。その夜、彼らに決定的瞬間が訪れた。マシュー、エリザベス、ベリセック夫婦の4人が、これからの対策の話し合いに疲れて思い思いにまどろみ始めた時、いつからそこにあったものか、庭に4個の巨大な植物莢が現われ、見る見る4つのグロテスクな肉体未完成品を生み出した。それは間違いなくマシューらになり変わろうとしていた。切り裂くようなナンシーの悲鳴。危機一髪、覚醒したマシューがたじろぎながらもスコップを振り上げ、自らの複製を打ち壊した。それは悪夢としかいいようのない光景だった。わけのわからない恐怖に後ずさったマシューら4人は本能的に通りに飛び出し、一目散に走りだした。だが、その後から、すでに一般市民にとって代わった肉体強奪者たちが群れをなして追いかけてきた! 彼らこそ、暗黒の宇宙から地球目がけて飛来したインベーダー<侵略者>に他ならなかった――!

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