Trainspotting
原題:Trainspotting
日本公開:1996年11月30日
製作国:イギリス
言語:英語
画面:ヴィスタサイズ
音響:ドルビー・デジタル
上映時間:93分
年齢制限:R15+
配給:アスミック=パルコ

【スタッフ】
監督ダニー・ボイル
製作:アンドリュー・マクドナルド
脚本:ジョン・ホッジ
原作:アーヴィン・ウェルシュ(青山出版社刊)
撮影:ブライアン・トゥファノ
編集:マサヒロ・ヒラクボ
プロダクション・デザイン:ケイヴ・クイン
衣装:レイチェル・フレミング

【キャスト】
マーク・レントン:ユアン・マクレガー
スパッド:ユエン・ブレンナー
シック・ボーイ:ジョニー・リー・ミラー
トミー:ケヴィン・マクキッド
ベグビー:ロバート・カーライル
ダイアン:ケリー・マクドナルド
スワニー:ピーター・ミューラン
アリソン:スーザン・ヴィドラー
リジー:ポーリーン・リンチ
レントンの父:ジェームズ・コスモ
レントンの母:アイリーン・ニコラス
ゲイル:シャーリー・ヘンダスン
マイキー:アーヴィン・ウェルシュ

【ストーリー】
人生を選べ、キャリアを選べ、家族を、テレビを、洗濯機を、車を、CDプレイヤーを、電動缶切りを選べ。自己中心のガキになることほどみっともないことはない。未来を選べ。だけど、それがいったい何なんだ?スコットランド、エディンバラ。頭が切れて、面白く、病的で、時に無気力な若者、マーク・レントンと彼の仲間たちはヘロイン中毒。いつもハイになっているかドラッグを買うため盗みをしているかだ。ベグビーはアル中で喧嘩中毒。キレると厄介だが、ドラッグはやらない。スパッドは気のいいヘロイン中毒者。シック・ボーイは”ビョーキ野郎”。女たらしで”007”のショーン・コネリーおたく。トミーはドラッグには手を出さず、ウォーキングとイギー・ポップのロックに夢中。そしてマーク・レントン。何度目かのドラッグ断ちを実行中だが、治療の苦しみを緩和するアヘンの座薬のためには、”スコットランド一汚いトイレ”も掻き回す。
今日もレントンと仲間たちがパブで飲んでいると、またもやベグビーが暴れだす。一方、ドラッグ断ちで性欲が蘇ってきたレントンは、ディスコでダイアンに一目惚れ。彼女と激しい一夜を過ごすが、彼女はなんと中学生。かたやスパッドは長いこと焦らされていたゲイルと事成す前に酔いつぶれ、彼女のベッドを汚物まみれにしてしまう。トミーはリジーと撮った自家製ポルノを無くし、セックスどころじゃない。
レントンは決めた。ドラッグ断ちはもう止めた。”修道院長”こと売人スワニーのアパートで、再びヘロイン漬けの日々。リジーに振られたトミーも手を出す。そして事件が起こった。トリップから覚めると、仲間の1人、アリソンの赤ん坊が死んでいた。それからはもう歯止めが利かない。ドラッグを手に入れるための窃盗、詐欺、万引き。レントンとスパッドは捕まり、スパッドだけが実刑判決。執行猶予のレントンはスワニーを訪ね、強力な一発を打ち込む。最高にイカす一発だ。意識を無くしたレントンは病院に担ぎ込まれ、両親に引き取られる。幻覚が襲う中、レントンは必死に麻薬治療を受ける。
レントンは1人で町を出て、一旗揚げようとロンドンで不動産屋の仕事を見つけた。自分の人生を選ぶのだ。だが、そこに強盗で指名手配中のベグビーと、ポン引きに成り下がったシック・ボーイが転がり込む。2人のお蔭で会社もクビ。地元へ戻った3人を待っていたのは、ヤク漬けのままエイズの感染症で独りで死んでいったトミーの葬式だった。葬式の後、集まった仲間たちにシック・ボーイが”仕事”を持ち掛けた。売人マイキーから上玉のドラッグが大量に手に入る。ロンドンで捌けば大儲けだ。レントン、シック・ボーイ、ベグビー、そしてスパッドの4人は再びロンドンへ向かった。大金を手に入れ、新しい暮らし。彼らは本当にそんなものを手に入れられるのか?
トレインスポッティングの意味:ぼんやりと周囲を見渡しながらも、やってきたチャンスは逃さず喰らいつく、レントンこそがまさに”トレインスポッティング”な奴なのである。
元々は電車おたく、電車を観察したり列車の番号を覚えることが趣味の人の意味で、駅できょろきょろと電車を見回すしぐさをトレインスポッティングと言ったりする。この言葉には特定の場所(スポット)に留まるという意味もあり、原作者のアーヴィン・ウェルシュは、ヘロイン中毒者のメタファー(比喩)として捉えている。来るあてのない電車を待つ人々。彼らは何かが訪れることを期待しながら彷徨っているのだ。その様はちょうどヘロイン中毒者のようだ。やがて彼らは何を待っていたのか、何をしていたのかすら判らなくなっていく。ただ一人レントンだけが、麻薬に溺れていても、チャンスが訪れたときには見逃すまいとするトレインスポッティング・マインドを失わなかったのだ。
イギリスでは、本作がロンドンで爆発的なヒットを記録してからは流行のクラブに出入りする人々を称して”トレインスポッターズ”と呼ぶようになり、マスコミや若者の間では一般的な言葉として定着している。

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